WebAssemblyランタイム「Wasmer」がPHPに対応 Wasmerで「WordPressを3倍高速に動かす」手法とはサーバレスプラットフォーム「Wasmer Edge」でも利用可能に

Wasmerは、同社のWebAssemblyランタイム「Wasmer」とサーバレスアプリケーションプラットフォーム「Wasmer Edge」で、PHPを完全に実行できるようになったと発表した。

» 2024年05月30日 08時00分 公開
[@IT]

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 WebAssembly(Wasm)ランタイムを開発するWasmerは2024年5月24日(米国時間)、同社のWasmランタイム「Wasmer」とサーバレスアプリケーションプラットフォーム「Wasmer Edge」で、PHPのサポートがオープンβ段階に入り、これらの環境でPHPを完全に実行できるようになったと発表した。

 オープンソースの汎用(はんよう)スクリプト言語であるPHPは、Web開発に広く利用されている。Q-SuccessのWeb技術調査サービス「W3Techs - World Wide Web Technology Surveys」によると、PHPはサーバサイドプログラミング言語の中で、世界のWebサイトでの利用シェアが約75%と圧倒的に高い。

 Wasmerは、WebAssemblyでPHPを実行することの重要性について「WebAssemblyの特性により、PHPプログラムがアクセスできるリソースを安全に制限できる。OSやハードウェアの仮想化によるオーバーヘッドなしに、PHPを安全に実行できる。サーバレスのようなスケーラビリティをPHPアプリケーションにもたらすことで、クラウドプロバイダーが課金する料金の数分の1のコストで、PHPアプリケーションを実行できるようになる」と説明している。

 WasmerおよびWasmer Edgeは、最も人気のあるPHPコンテンツ管理システム「WordPress」とPHPフレームワークの「Symfony」「Laravel」を実行できるという。Wasmerはこれらに対応したアプリケーションテンプレートも提供している。

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