Gatnerは2025年の世界半導体市場の速報値を公表。AI用途向けがけん引して市場全体が大きく拡大した他、ベンダー別のシェアトップ10で順位変動があったことなどが目立った。
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調査会社Gartnerは2026年1月12日(米国時間)、2025年の世界の半導体売上高に関する調査結果を発表した。2025年の全世界における半導体の売上高は総額7930億ドルとなり、前年比で21%の増加となった。
プロセッサ、広帯域メモリ(HBM)、ネットワーキングコンポーネントを含むAI(人工知能)用途向けの半導体が、市場の成長をけん引した。ベンダー別ではNVIDIAが急速な成長を遂げている他、Intelが市場シェアを大きく落とし、勢力図に変化が見られることが目立っている。
半導体ベンダーの売上高で上位10社のランキングでは、2024年から5つのベンダーで順位の変動が見られた。
首位のNVIDIAと、2位のSamsung Electronicsの売上高の差は、2025年に530億ドル拡大した。NVIDIAは半導体の売上高が1000億ドルを超えた最初のベンダーとなり、2025年の業界成長の35%以上に貢献した。同社の2025年の売上高は1257億300万ドルで、市場シェアは15.8%となり、前年からの成長率では63.9%と大幅に伸びた。
2位を維持したSamsung Electronicsの半導体の売上高は、725億4400万ドルだった。同社の売上高はメモリ部門がけん引し、前年比で13%増加した。一方で同社の非メモリ部門の売上高は8%減少した。
3位には、2025年の売上高が606億4000万ドルとなったSK Hynixが浮上した。前年比37.2%の増加であり、AIサーバにおけるHBMへの強い需要が同社の成長を後押ししたとみられる。
一方、Intelは市場シェアを落とした。2021年の時点と比較して、同社のシェアは半減の6%となった。順位は前年の3位から4位へと後退し、売上高は478億8300万ドル、成長率はマイナス3.9%となっている。
この他、トップ10内ではMicron Technologyが前年の7位から5位へと順位を上げ、売上高は414億8700万ドル(前年比50.2%増)を記録した。Qualcommは5位から6位へ、Broadcomは6位から7位へとそれぞれ順位を下げたものの、売上高はQualcommが12.3%増、Broadcomが23.3%増と成長を示している。
8位のAdvanced Micro Devices(AMD)は34.6%増、9位のAppleは19.9%増、10位のMediaTekは15.9%増と、いずれも成長率では2桁の伸びを記録した。
世界中でAIインフラの構築案件が急増していることを受け、半導体市場ではAIプロセッサ、HBM、およびネットワーキングチップへの需要が急速に高まっているという。
2025年にHBMはDRAM(Dynamic Random Access Memory)市場の23%を占め、その売上高は300億ドルを突破した。またAIプロセッサの売上高は、2000億ドルを超えている。Gatnerは、2029年までにAI半導体が半導体の売上高全体の50%以上を占めるようになると予測している。
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