「一生コードを書いていたい」と願ったボクが、エンジニアの鎧を脱いだとき仕事が「つまんない」ままでいいの?(最終回)(1/3 ページ)

「一生コードを書きたい」と願っていた元技術オタクのボク。でもいまは、エンジニアの世界を離れています。技術という鎧を脱いだいま、エンジニア時代の能力はどのように生きているのでしょうか――。

» 2026年03月18日 05時00分 公開

 「一生、コードを書いて生きていきたい」。

 20代の頃、ボクは本気でそう思っていました。最新の技術を追いかけ、技術書を読みあさる。技術こそが自分のアイデンティティーであり、それ以外の世界には興味がありませんでした。

 でも、50代になったいま、ボクはエンジニアではありません。

 正直に言えば、いまでもエンジニアという仕事には強い憧れがあります。技術的な会話を楽しそうにしている若手を見ると「いいなあ」「かっこいいな」とうらやましくなります。

 でももし、「もう一度エンジニアに戻りたいか?」と問われたら……正直悩みます。それは、目が成熟し(つまり、老眼です)、一日中細かな英数字を見続けるのが肉体的にツラいという切ない事情もありますが(笑)、周囲の状況を考えたとき、単に「いいなあ」「かっこいいな」だけで、職業を選択しにくくなってきたこと。また、エンジニア以外にも、楽しく、面白い世界があると知ったこともあります。

 だからといって、皆さんがエンジニアの仕事を選ぶことを否定する気はサラサラありません。むしろ、生涯エンジニアとして活躍してほしい。でも、50代になってみると、エンジニアだった20〜30代のときとは、見える景色が変わってきました。

 そこで、50代のボクが見ている「景色の実情」をお話ししながら、「未来に対して、こんなことを考えておくといいかもね」ということを、お話ししてみたくなりました。

 この記事を読み終えたとき、皆さんの心にある「エンジニアはこうあるべきだ」という力みが、少しだけ抜けているかもしれません。

「想定外」を面白がる、という生存戦略

 AI(人工知能)が台頭し、開発環境が激変する中で、「自分にはエンジニアの道しかない!」と一点突破を狙うのは、強みであると同時にリスクでもあります。

 技術は捨てなくていい。と同時に、この記事で伝えたいのは、技術という「鎧(よろい)」を着たままでも、別の場所へ歩き出せる柔軟さです。その柔軟さこそが、結果としてあなたを「長く、必要とされる存在」にしてくれます。

 つまりこの記事は、エンジニアであっても、そうでなくても「想定外を面白がる」という生存戦略のお話です。

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