Googleは、AIエージェントがWebサイトと構造化された方法でやりとりするための新しいWeb標準「WebMCP」の早期プレビュー版を公開した。Web開発者がAIエージェント向けにツールを公開することで、AIエージェントがより高速かつ正確に処理を実行できるようになるという。
この記事は会員限定です。会員登録(無料)すると全てご覧いただけます。
Googleは2026年2月10日(米国時間)、AI(人工知能)エージェントがWebサイトとやりとりする方法を標準化する「WebMCP」の早期プレビュー版を公開した。
WebMCPは、Webアプリケーションが構造化されたツールを公開するための標準的な方法を提供する仕組みだ。これにより、AIエージェントがWebサイトとやりとりする方法と場所をWebサイト側が指定できるようになる。
フライトの予約、サポートチケットの送信、複雑なデータのナビゲーションなどが具体的なユースケースとして挙げられている。これにより曖昧さが解消され、より高速かつ安定した自律処理(ワークフロー)が実現するとしている。
WebMCPは、ブラウザエージェントがユーザーに代わってアクションを実行できるようにする2つの新しいAPIを提案している。
これらのAPIは、Webサイトを「エージェント対応」にし、生のDOM(Document Object Model)の操作よりも信頼性とパフォーマンスの高いエージェントワークフローを実現するという。
「従来のエージェントによるUI(ユーザーインタフェース)操作では、クリックやキー入力をシミュレートする必要があった。WebMCPでは、構造化されたJavaScriptツールをエージェントが直接呼び出すことにより、信頼性と速度を向上させることができる」(Google)
WebMCPのGitHubリポジトリによると、WebMCPには明確な設計目標と対象外領域が定められている。
設計目標としては以下の4つが掲げられている。
一方、対象外領域として以下が明示されている。
WebMCPを使用するWebサイトは、クライアントサイドスクリプトでツールを実装するMCP(Model Context Protocol)サーバと考えることができるという。MCPはAnthropicが開発したプロトコルで、「Claude Desktop」やOpenAIの「Agents SDK」でサポートされている。
WebMCPはMCPの置き換えではなく、共存するものとして位置付けられている。MCPがバックエンドでのエージェントとサービスの直接的なやりとりを担うのに対し、WebMCPはアプリケーションが制御するUI上で、アプリケーション、エージェント、ユーザーの三者がコンテキスト(文脈)を共有しながら動作する点が異なる。
WebMCPは、セキュリティに関して以下のような点に注意する必要があるという。
想定されるユースケースは以下の通り。
Open WebUIと自作MCPツールで「ローカル操作を“安全に”自動化する」方法
「MCPを補完」 オープンなAIエージェント連携プロトコルをGoogle Cloudが発表
MCPは死んでない? MCPの2026年ロードマップ公開 「AIツール接続」から「AI自律連携インフラ」へCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
編集部からのお知らせ