クラウドストレージを提供するBackblazeは、2025年の年間HDD故障率を発表した。年間故障率は1.36%で、2022年以来の低水準となった。
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クラウドストレージサービスを提供するBackblazeは2026年2月12日(米国時間)、自社データセンターにおけるHDDの故障率統計「Drive Stats」の2025年第4四半期版(10〜12月)と、2025年の年間HDD故障率を発表した。同統計はストレージの信頼性評価の参考データとして広く活用されている。
2025年末時点でBackblazeは34万1664台のドライブを監視しており、そのうち条件を満たす33万7192台のHDDを分析対象とした。故障が発生しにくかったHDDのモデル、逆に故障率が高かったモデルの他、ドライブ容量の現状についてもまとめている。
まず2025年第4四半期の概況は次の通り。メーカー別の割合はSeagate Technologyと東芝が同程度で多くなっている。
第4四半期には新たに2モデルが追加された。
2025年第4四半期の結果。2025年12月31日時点の稼働台数が100台超で、同四半期における総稼働日数(個々のドライブの稼働日数の合計)が1万日を超えるドライブモデルが対象(提供:Backblaze)故障ゼロまたは1件のみだった主なモデルは以下の通り。
一方、故障率が高かった主なモデルも報告された。
HGST 8TBドライブは約7.5年経過しており、1073台と1つのVault(Backblazeのストレージ単位、標準1200台)未満の台数で運用されている。同社は温度要因を排除し、振動感度の可能性を調査中だが、経年を考慮して通常の手順で順次置き換える方針だ。Toshiba 16TBは前四半期に16.95%の故障率を記録したが、メーカーとの協力によるファームウェア作業後、正常化しつつある。
通年で故障ゼロのモデルはなかったが、四半期平均2件未満の故障に抑えたモデルは以下の通り。
同社のドライブ構成は大容量化が進んでいる。
Backblazeは、故障率の変動要因として、ドライブの平均経年、技術向上、GB単価の低下、AI(人工知能)需要によるHDD価格上昇などを挙げている。
2025年通年では34万4196台を30モデルに分けて分析した結果、年間故障率(AFR)は1.36%となった。これは2024年の1.55%から改善し、2022年の1.37%以来の低水準となる。
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