キッカケクリエイションは「管理職になったITエンジニアの本音調査」の結果を発表した。約7割が移行前に抵抗感を持っていた一方、就任後には約7割が管理職になって良かったと回答したという。
キッカケクリエイションは2026年4月14日、ITエンジニアから管理職(課長相当以上)になった経験を持つ218人を対象とした「管理職になったITエンジニアの本音調査」の結果を発表した。
同調査によると、ITエンジニアから管理職になる前、抵抗感や不安があった割合は68.3%だった。不安の具体的な内容としては「部下やチームメンバーとの人間関係の構築」が56.4%で最も多く、「技術から離れ、スキルを生かせなくなること」が42.3%、「責任が重くなることへのプレッシャー」が39.6%と続いた。
一方で、管理職になってみて良かったと思う割合は68.8%だった。理由は「チーム全体の成果を生み出す達成感を得られたから」が46.0%、「年収が上がったから」が42.7%、「技術戦略や組織設計など、より幅広い意思決定に関わる機会が増えたから」が34.0%だった。
年収の変化については、「100万円以上200万円未満増加した」が25.8%と最も多く、「50万円以上100万円未満増加した」(25.2%)、「200万円以上増加した」(17.4%)が続いた。
「管理職として働く中で、難しさやギャップを感じたことがある」と答えた割合は82.1%に上った。難しさやギャップの具体的な内容としては、「部下やチームメンバーとの人間関係の構築」が50.8%、「責任が重くなることへのプレッシャー」が35.2%、「技術から離れ、スキルを生かせなくなること」が33.0%だった。
これらの困難を乗り越えるための取り組みとして「マネジメントに関する書籍やセミナーで学ぶこと」が35.2%、「試行錯誤しながら自分なりのやり方を見つけること」が34.6%、「上司や先輩管理職に相談し、アドバイスをもらうこと」が34.1%と上位を占めた。
ITエンジニアから管理職になった経験が「今後のキャリアに生きると思う」と答えた割合は、約8割に上った。管理職になる前に準備しておくべきことについては、「チームメンバーとのコミュニケーション経験を積むこと」が42.7%、「マネジメントやリーダーシップに関する知識を身に付けること」が42.2%、「プロジェクト全体を俯瞰(ふかん)する視点を養っておくこと」が38.5%と多くの回答を集めた。
キッカケクリエイションは「人材不足が深刻化するIT業界において、技術とマネジメントの両方を理解できる人材の価値は高まっている」と指摘した上で、「管理職への移行はキャリアの可能性を広げる重要な選択肢だ」と、結論付けている。
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取りあえず謝っただけなのに、プロジェクト失敗の責任を取らされるんですか
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