ヌーラボは「AIのチーム活用に関する実態調査」の結果を公開した。生成AIによる作業効率向上を実感する一方、「チームでの活用方法の共有」「AIスキルの格差」の課題が明らかとなった。
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ヌーラボは2026年4月9日、「AIのチーム活用に関する実態調査」の結果を公開した。同調査は全国の20〜59歳のビジネスパーソン1000人(管理職500人、一般職層500人)を対象に、2026年2月25日〜2月27日の期間Webアンケート方式で実施された。
同調査において、生成AIの活用による個人の変化として「作業効率が向上した」と回答した割合は45.8%であったのに対して、チームへの変化については約20%が「特に変化はなかった」と回答している。特に一般職の40代および50代において実感できていない傾向が見られた。
「生成AIによるチーム活用アイデア」を自由回答で求めたところ、一般職の68.2%が「特になし・分からない」と回答しており、多くの業務現場においてチームとしての活用方法が十分に共有されていない実態が明らかとなった。
ヌーラボは、「個人の作業をAIで効率化する動きは進んでいる一方で、チームとしての活用方法を模索している過渡期にある」と分析する。
回答者の約16%が、「AIの使い方に個人差があり、不公平に感じる」と回答しており、特に一般職においては18.0%と平均より高い結果となった。「同僚への質問や相談の機会が減った」と感じている層も一定存在しており、チーム内のコミュニケーションに影響を及ぼし始めている可能性が示唆された。
「プロンプトスキルが高い一部の社員に恩恵が集中することで、チーム内に『AI孤立』が生まれ始めており、対話や偶発的なコミュニケーションが失われるリスクも高まりつつある」(ヌーラボ)
同調査では、生成AI導入において企業に求める取り組みとして「実務に即した活用事例やノウハウの共有」や「成果の可視化」を求める声が多く挙がっており、チームとしての活用方法が明確でないことが導入後の活用定着を阻む要因であることがうかがえる。
一方で、全体の17%が「AIを使うことで考える力やスキルが低下するのではないか」と回答しており、特に30代管理職層においては27.7%に上った。生成AIの活用による効率化と引き換えに思考機会が失われることへの不安も一定存在していることが分かった。
ヌーラボは「チームメンバーがAIに思考を委ねてしまうリスクも同時に生まれつつあるのではないか」と現状を分析した上で、「個人の手元の作業に閉じたままではチーム全体の生産性向上や協働の質の向上にはつながらないため、特定の個人だけが効率化される状況やAIへの依存によって対話や思考の機会が失われる状況を防ぐためにも、チーム全体で活用できる前提や仕組みを整えることが重要だ」と述べている。
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