CIOはセキュリティ対策を進めているにもかかわらず、その効果に十分な自信を持てていない実態が、サイバーリーズンの調査から明らかになった。それはなぜなのか。調査結果から、その理由と改善のヒントを探る。
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セキュリティベンダーのサイバーリーズンは2026年4月23日、AI時代のセキュリティ課題や対策の実態を調査したレポート「ペルソナ スポットライト:CIO(最高情報責任者)」を公開した。12カ国の経営幹部(直属の担当者を含む)1500人を対象に調査を実施し、本レポートではCIO(最高情報責任者)の回答を基に分析している。
調査では「今後12カ月以内に、AIを活用した攻撃が発生する」と予測するCIOは51%に上った。一方でこうした攻撃に対する防御について、自社の取り組みが「極めて効果的」だと評価したのは20%のみだった。
ソフトウェアの製造/提供工程を侵害するソフトウェアサプライチェーン攻撃を「差し迫った脅威」だと認識しているCIOは56%を超え、その対策に中程度以上の投資をしているとの回答は70%に達した。ただしソフトウェアサプライチェーンのリスクについて「非常に効果的に対処できている」との回答は22%にとどまった。
社内で運用するセキュリティ対策が「効果的」だと回答したCIOは41%にとどまった。46%は、より先回りしたセキュリティ対策を講じなければ、サイバー侵害による被害はさらに拡大すると予測した。
このようにCIOは新しい脅威を認識し、セキュリティ対策を進めているものの、自社の対策に対する評価は総じて高くない。その背景にはどのような課題があり、CIOは何を見直すべきなのだろうか。調査結果を基に、それらの答えを探る。
過去2年間のセキュリティ関連コストについて、CIOの62%は脅威の予防や検知よりも、発生後のインシデント対処に多くを費やしたと答えた。企業は限られたセキュリティ予算を事後の“火消し”に費やす傾向があり、予防や検知への投資とのバランスが課題になっている。
他の事業部門や経営層との連携不足も課題だ。サイバーセキュリティ部門と他の事業部門の連携を「非常に効果的」だと評価したCIOは33%にとどまった。47%は「経営層がサイバーレジリエンス(サイバー攻撃を受けても事業を継続し、速やかに復旧する能力)を優先していないことが、セキュリティ体制の改善を妨げている」と回答した。
調査結果を受けて、サイバーリーズンはCIOに対して、サイバーレジリエンスの強化に向けて経営層の理解を得ると同時に、セキュリティ戦略を事業成果につなげることが重要だと提言する。具体策として以下を挙げる。
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