Appleは、Apple Intelligenceを活用し、漏えいや脆弱性が判明したパスワードをPasswordsアプリとSafariから自動更新できる機能を発表した。従来、ユーザーには警告のみが表示されていたが、変更作業自体は利用者自身が実施する必要があった。
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Appleは2026年6月8日(現地時間)、「Apple Intelligence」の新機能として、漏えい済みまたは脆弱(ぜいじゃく)なパスワードを自動的に強固なものに変更する機能を発表した。対象となるWebサービスでは「Passwords」アプリと「Safari」が利用者に代わって認証情報の更新手続きを実施し、安全性の高いパスワードに切り替える。
従来、AppleのPasswordsアプリやSafariは、脆弱なパスワードや漏えいが確認された認証情報を検出し、利用者に警告を表示していた。ただし、実際の変更作業は利用者自身が各サービスにアクセスして実施する必要があった。
新機能ではApple Intelligenceの処理能力を活用し、利用者の操作を支援する形でパスワード変更手続きを実施する。利用者が1タップするだけで、AIがユーザーに代わって認証情報の更新作業を実行し、アカウントをより強力なパスワードに更新する仕組みだ。
Appleによると、PasswordsアプリはSafariと連携しつつ認証情報の更新を実施する。これにより、漏えいが確認されたパスワードや推測されやすいパスワードが放置される状況の減少が見込まれる。
パスワード管理はサイバー攻撃対策の基本要素の一つとなっている。情報流出事故が発生した際、漏えいした認証情報が他のサービスでも使い回されていた場合、不正アクセス被害が拡大する事例が多い。強固なパスワードへの変更を自動化することで、利用者の負担を軽減しつつ防御力向上を狙う。
同機能はApple Intelligenceの新アーキテクチャの一部として提供される。Appleは「Apple Foundation Models」を各プラットフォームに深く統合し、AI機能とプライバシー保護の両立を図ったとしている。
Apple Intelligenceは「iPhone」「iPad」「Mac」「Apple Vision Pro」などの対応デバイスに展開される。Safari関連では開いているタブを内容別に整理する機能や、指定したWebページの在庫状況や価格変動などを監視して通知する「Notify Me」も追加される。
認証機能以外では利用者の指示文からSafari拡張機能を生成する「Describe an Extension」、写真編集機能の強化、フォトリアルな画像生成機能なども発表された。
Appleは今回のApple Intelligenceについて、最新のApple Foundation Modelsを各プラットフォームに統合しつつ、プライバシー保護を重視した設計を採用していると説明している。
漏えいまたは脆弱なパスワードの自動更新機能は「iOS 27」「iPadOS 27」「macOS 27」などに搭載され、2026年秋の一般提供開始時に利用可能となる見通しだ。開発者へのテスト版は発表当日から提供されている。
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