エージェントIDは、「このユーザーは何ができるか」という問いを、「このエージェントはこの区画で何ができるか」という問いに置き換える。これは、ユーザー単位のACL(アクセス制御リスト)からの転換だ。
Claude Tagは、プライベートチャンネルごとに個別のIDを作成する。一方、ワークスペース内のパブリックチャンネルは、ワークスペースレベルのIDを共有する。
例えば、エンジニアリングチャンネルにおけるClaudeのIDは、そこで許可されていない法務文書を読み取ることができない。Claudeがプライベートチャンネルで学習した内容は、より広いワークスペースには決して現れない。
Anthropicが社内でClaude Tagを運用する中で、Claudeは、ツールやコンテキストに広範にアクセスできるほど、より大きな価値をもたらすことが分かった。コンテキストを広く統合し、例えばSlackのスレッド、Googleドライブのドキュメント、トラッカーのチケット、データウェアハウスへのクエリを抽出し、1つの回答にまとめることができるからだ。
Anthropicは、幾つかのチャンネルで基本的なプロファイルから始め、監査ログを確認して、業務上の必要性に応じて、付与するアクセス権を徐々に拡大することを勧めている。
また、きめ細かなアクセス制御を行いたい場合、管理者は特定のチャンネルでClaude Tagを無効化したり、RBAC(役割ベースアクセス制御)を適用し、Claude Tagを利用するユーザーを限定したりできる。
Claude Tagでは、DM(ダイレクトメッセージ)は、共有チャンネルとは動作が異なる。各ユーザーのclaude.aiアカウント上で実行され、本人のコネクターや認証情報を使用し、結果に表示される名前もそのアカウントに依存する。そのため、DMは、メールの下書きや、チャンネル内に置いてはならないタスクやツールを、Claudeで扱う場として適している。
管理者がチャンネルのプロファイルに接続を追加すると、認証情報は独立して保存され、そのチャンネルのIDにひも付けられた後で、リクエスト時にネットワーク境界で注入される。管理者が許可していないホストへのアウトバウンドトラフィックはブロックされ、全てのルーティン、メモリ書き込み、ネットワーク呼び出しが記録される。
Anthropicは今後、Claude Tagにジャストインタイムの認証情報付与機能を追加し、ユーザーがエージェントの権限範囲を恒久的に広げることなく、その場限りの機密性の高いアクションを承認できるようにする計画だ。
複雑な権限構造を持つ組織向けに、チャンネルのプロファイルと、リクエストを行ったユーザー自身の権限の両方が許可している場合にのみ、Claude Tagが動作するようにすることも予定している。
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