Microsoftは、品質(コードが定着するか)、レイテンシ(最初の編集がどれだけ速く行われるか)、効率(トークン数とツール呼び出し回数)という3つの観点から、処理AおよびB群のトラフィックについて、以下の指標を追跡した。
Microsoftは、処理AおよびB群のトラフィックに関するこれらの指標の追跡結果を、対照群のベースラインと比較し、以下の表とグラフで示している。
| 指標 | 処理 A群(PRPT_SRCH) | 処理 B群(PRPT_LRG) |
|---|---|---|
| 10分後生存率 | 0.40%低い(統計的に有意ではない) | 0.44%低い(統計的に有意) |
| コミット時生存率 | 0.48%低い(統計的に有意ではない) | 0.68%高い(統計的に有意ではない) |
| p50初回編集時間 | 2.88%短い(2.0秒高速化、有意) | 5.68%短い(3.9秒高速化、極めて有意) |
| p95初回編集時間 | 1.93%短い(統計的に有意ではない) | 9.30%短い(38.8秒高速化、極めて有意) |
| p50総トークン数 | 2.54%少ない(統計的に有意ではない) | 3.25%少ない(統計的に有意ではない) |
| P95総トークン数 | 5.19%(有意) | 7.64%少ない(極めて有意) |
| 平均ツール呼び出し回数 | 3.19%少ない(0.77回減少、有意) | 8.54%少ない(2.04回減少、極めて有意) |
| 処理AおよびB群が示した指標の対照群との比較 注:Microsoftは、処理AおよびB群の各指標について、p値を計算しており、p値が0.05未満の場合に統計的に有意、0.001未満の場合に極めて有意としている。 | ||
Microsoftは、これらの比較結果の要点を以下のように説明している。
ガードレール指標はおおむね健全だった。処理B群の10分後生存率、処理A群、処理B群のコミット時生存率は、対照群に対して有意な差がなかった。処理A群の10分後生存率は、対照群に対して有意に低かったが、p値は0.0493で、統計的有意性のしきい値0.05との差はごくわずかだ。
処理B群の初回編集時間は、対照群と比べて極めて有意な改善を示した。初回編集時間の中央値は5.68%(3.9秒)短縮され、下位5%では9.30%(38.8秒)短縮されている。処理A群も改善を示したが、効果はより弱かった。
処理B群は対照群と比べて、最も負荷の高い上位5%のターンの総トークン数が7.64%減、平均ツール呼び出し回数も8.54%(2.04回)減となり、極めて有意な改善を達成した。処理A群もそれぞれ5.19%減、3.19%(0.77回)減だった。
処理B群には、前述のように「<Before_the_first_edit>」および「<After_the_first_edit>」セクションによるプロンプトの広範な再構成が適用された。Microsoftは、明確なレイテンシ改善、負荷の高い上位5%の処理での有意なトークン削減、ツール呼び出しの減少、おおむね安定した品質ガードレールという点で、このプロンプト変更を高く評価し、VS CodeにおけるGPT-5.5のデフォルトシステムプロンプトに導入している。
この変更は、モデルプロバイダーのフィードバックから導かれた検証可能な仮説に結び付いている。Microsoftは、これをオフラインおよび本番環境で検証、確認した今回の実験のように、モデルのリリース以降もプロバイダーとの連携に基づき、モデル、プロンプト、ツール、VS Codeのコーディングハーネスの全体にわたって、こうした改善を続けていくと述べている。
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