ラックは、情報リテラシーカードゲーム「リテらっこ」を印刷して体験できるスターターキットを無料公開した。年間200件超の啓発活動の知見に基づく教材で、参加者同士の対話を通じて、ネットトラブルへの実践的な判断力や対応力を育むことができるという。
ラックは2026年9月7日、同社が開発した情報リテラシーカードゲーム「リテらっこ」を印刷して手軽に体験できる「リテらっこスターターキット」を公開した。専用Webサイトから無料でダウンロードでき、PDF形式のデータをプリンタで印刷して切り分けるだけで、特別な機材なしにすぐ導入できる。
企業のテレワークや「GIGAスクール構想」などで社会のデジタル利活用が進む一方、SNSの炎上やフィッシング詐欺、個人情報の漏えいなど、インシデントは複雑化している。しかし、従来の「やってはいけないこと」を教え込む知識偏重の講義形式では、「明確な正解がないトラブルに直面した際の臨機応変な対応が難しい」という課題があった。
こうした背景から、同社が10年以上の啓発活動と年間200件超の講座実績をもとに開発したのが「リテらっこ」だ。プレイヤーは提示されたトラブルのシナリオに対し、「自分(または身近な人)ならどう行動するか」を選択し、その理由を言語化して他の参加者と議論する。
カードゲームを通じて多様な意見を交わすことで、トラブルを自分ごととして捉え、状況に応じた最適な行動を選び取る「論理的思考力」を養う狙いがある。
リテらっこは対象年齢や前提知識に応じて柔軟に運用できる設計となっている。学校教育においては、情報科や総合的な学習の時間のグループワーク、教職員や保護者(PTA)向けセミナーなどに適している。企業においても、新入社員研修や全社的なコンプライアンス教育に活用でき、従業員がSNS利用のリスクやインシデント発生時の初動対応を対話形式で学ぶ実践的なツールとなる。
同社は今後も、学校、家庭、地域、企業をつなぐ学習の場を提供し、誰もが安全かつ主体的にデジタル社会へ参画できる環境づくりを推進する方針だ。
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