世界の半導体市場が急拡大しており、2026年第2四半期の売上高は過去最高を更新した。その中でも著しく成長しているのがメモリ関連で、市場構造が大きく変わりつつある。
世界の半導体市場で“異例の成長”が続いている。調査会社Omdiaが2026年9月14日に発表した調査結果によると、2026年第2四半期の世界半導体売上高は4250億ドルを超え、過去最高を更新した。前四半期比では31.4%増となり、Omdiaが2002年第1四半期に調査を開始して以来、最大の伸び率となった。
中でも著しく成長しているのがメモリ関連だ。半導体市場は急速に拡大しているが、その内訳を見ると、市場構造そのものが大きく変化していることが分かる。
2026年第2四半期には、メモリIC(半導体集積回路)だけで世界の半導体売上高の50%超を占めた。
特に伸びているのが、メインメモリとして使われる「DRAM」や、SSDなどの記録媒体に使われている「NAND型フラッシュメモリ」だ。同じく「NOR型フラッシュメモリ」も伸びており、これら3カテゴリーのいずれも2026年第2四半期の売上高が過去最高を記録した。
メモリの存在感は2026年に入って急速に高まっている。第1四半期にはDRAMとNAND型フラッシュメモリだけで半導体売上高の40%超を占めた。Omdiaによると、両者の長期的な売上高構成比は約20%であるため、既に第1四半期の時点で過去の市場構造からは大きく外れていた。
メモリの売上高が拡大する背景にあるのが、AIインフラへの投資拡大だ。
AI向けの需要が増える中、メモリメーカーは生産の優先順位を変えている。こうした生産構成の変化がメモリの需給バランスに影響し、平均販売価格(ASP)の上昇につながっている。需要量の増加だけではなく、価格上昇もメモリ市場の売上高を押し上げている格好だ。
一方、今回の市場拡大は「メモリだけの成長」ではない。
メモリを除いた半導体市場は、2026年第2四半期に前四半期比10%超の成長だった。第2四半期における非メモリ半導体の平均的な前四半期比成長率は3%強であることを前提にすると、2026年第2四半期は季節的な傾向を大幅に上回ったことになる。MPU(マイクロプロセッサ)の売上高も前四半期比16%と高い成長となった。
Omdiaは2026年第3四半期についても市場拡大が続き、世界半導体売上高が5000億ドルを超えると予測する。実現すれば、2026年第1〜第3四半期だけで1兆2500億ドルを超え、2025年通年の半導体売上高を50%上回ることになる。
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