SHIFT AIが65歳以上の親を持つ全国の30〜50代男女723人を対象とした「シニア×AIの意識調査」の結果を発表。親に生成AIを使ってほしくない子世代が69.3%に達したという結果とともに、その理由や自身の利用頻度、親に教える際の障壁などを示した。
生成AI学習コミュニティーを運営するSHIFT AIは2026年10月1日、65歳以上の親を持つ全国の30〜50代男女723人を対象とした「シニア×AIの意識調査」の結果を発表した。親に生成AIを使ってほしくない子世代が69.3%に達した一方、自身が日常的に利用する層では過半数が「使ってほしい」と回答した。
子世代が把握する範囲で親が「ChatGPT」など生成AIを使っている割合は22.8%、「使っていないと思う」は67.2%だった。
親の利用には、「あまり使ってほしくない」(37.8%)と「使ってほしくない」(31.5%)の否定派が計69.3%に上り、「ぜひ使ってほしい」(6.2%)と「どちらかといえば使ってほしい」(24.5%)の肯定派は計30.7%だった。
否定の理由は「誤った情報を信じてしまいそう」が43.9%で最多となり、「そもそも親の生活にAIは必要ないと思う」が34.9%、「自分がサポートし切れない」が28.7%、「個人情報を入力していまいそうだから」が27.5%と続いた。自由記述では「自分で考えることが大事。いざとなれば自分がサポートする」「使うも使わないも本人の自由」「AIに支配されそう」といった声が挙がった。
子世代自身が月に数回以上使う割合は51.5%、「使ったことはない」は34.3%、「使ったことはあるが、今はほとんど使っていない」は14.2%で、親の利用状況は子世代による認識に基づくものだが、両者の利用割合には差が見られた。
ただし、子世代の利用頻度別では傾向が逆転する。「親に使ってほしい」割合は、ほぼ毎日使う層で56.5%、週に数回使う層で53.1%、月に数回使う層で36.3%、ほとんど使っていない層で19.4%、使ったことがない層で7.3%だった。月に数回以上使う層(372人)の49.5%が肯定的なのに、ほとんど使っていない、または使ったことがない層(351人)では10.8%にとどまる。
親に使い方を教える意向は、「教えるつもりはない・必要ないと思う」が50.2%とほぼ半数の一方、「教えたいが自分では難しそう」が15.9%、「今後教えたい」が11.5%、「すでに教えた」が7.9%となった。
教える際の障壁は「自分も詳しくなく、教えられるほど使いこなせていない」が34.3%で最多だった。次いで、「親が興味を持たない・嫌がりそう」(25.6%)、「誤情報や詐欺など、かえって危険にさらしそうで心配」(21.7%)と続いた。一方で、「特に障壁はない」が20.1%存在する。自由記述では、親への教え方や、教えるときの親子のやりとりを懸念する声も寄せられたという。
SHIFT AIは、親の意思を尊重しつつ、関心を持った際に親子で学び相談できることが大切だとしている。
AIエージェントで「約7人に1人が法令違反リスク」 古いルールを参照させた代償とは
ITエンジニアの8割超「AIは人間より優れた判断をする」と認める “でも任せられない”業務とは
コードの8割をAIに任せる時代に突入? シニア層ほど進む「AI依存」のリアル
ハルシネーション排除、最大200倍高速――元OpenAI研究者の新AI「Jev」は何が違うのか
「いまだ半数がWordやExcel頼み」 ベテラン暗黙知の言語化を仕組みにできない大企業の“笑えない実態”Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.