いよいよ、PyTorchを使ったディープラーニングの流れを通して全体的に説明する。ミニバッチ学習を手軽にするデータローダーから始めて、ディープニューラルネットワークのモデル定義、オプティマイザを使った学習、損失/正解率の出力やグラフ表示といった評価までを解説。
PyTorchのデータやパラメーターなどは、独自の「テンソル」形式で取り扱う。テンソルはNumPyライクに取り扱えるので難しくはない。テンソルの基本的な操作方法と、テンソル内の値のデータ型について、すばやく内容を確認できるチートシート形式で紹介する。
PyTorchの習得は、シンプルなニューラルネットワーク(NN)の、まずは1つだけのニューロンを実装することから始めてみよう。ニューロンのモデル定義から始め、フォワードプロパゲーションとバックプロパゲーションといった最低限必要な「核」となる基本機能に絞って解説。自動微分についても簡単に触れる。