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時刻情報を同期する「NTP」の仕組みと、ルーターへの設定方法CCENT/CCNA 試験対策 2015年版(29)(2/2 ページ)

シスコの認定資格「CCENT/CCNA」のポイントを学ぶシリーズ。今回は、各種機器の時刻情報を同期するための仕組みであるNTPについて解説します。

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演習問題

Q1.ルーターに、NTPサーバーとして最大の信頼度を設定するstratumの値はいくつか?

ア.0
イ.1
ウ.15
エ.16


A1.「イ.1」
Stratumは0から15までが有効範囲ですが、Stratum 0は原子時計などでしか使用できません。一般的に使用できるstratumの最大値は1となります。


フキダシ内をクリックすると答えを表示します(表示後ページをリロードすると、再び非表示になります)

Q2.手動で時刻情報を設定した後で、タイムゾーンをUTCからJSTに変更した。

時刻情報はどうなるか。

ア.時刻が進む
イ.時刻が戻る
ウ.変化しない
エ.初期化される


A2.「ア.時刻が進む」
UTC(協定世界時)と比較すると、JSTは+9時間の時差がありますので、タイムゾーンをUTCからJSTに変更すると、時刻が9時間進みます。


Q3.ルーターをNTPサーバー、NTPクライアントとして同時に機能させることはできるか?

ア.できる
イ.できない


A3.「ア.できる」
例えば、「『NTPサーバー』―『(NTPクライアント)ルーター(NTPサーバー)』―『ノートPCなど』」のように接続されている環境では、ルーターにNTPサーバー/NTPクライアントの両方の役割を持たせることができます。中間のルーターが、時刻情報の中継を行っているイメージです。


予告

 次回は、CCENTの出題範囲の6.1「ネットワーク デバイスのセキュリティ機能の設定と確認」について説明します。

「CCENT/CCNA 試験対策 2014年版」バックナンバー

筆者プロフィール 齋藤貴幸

齋藤貴幸(さいとうたかゆき)

ドヴァ ICTソリューション統轄本部 デベロップメント&オペレーショングループ 2部

情報系専門学校の教員を12年勤めた後に同社へ入社、エンジニアへ転向。沖縄県と首都圏を中心にネットワーク構築業務に携わる。また、シスコ・ネットワーキングアカデミー認定インストラクタートレーナーとして、アカデミー参加校のインストラクターを指導している。炭水化物をこよなく愛する男。


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