連載
東京編:YOUは何しに奥多摩へ?――山の廃校で語学教育とシステム開発と地域活性化を模索する“くらげ”たち:ITエンジニア U&Iターンの理想と現実(46)(2/4 ページ)
JELLYFISHは奥多摩の廃校を活用し、高度IT人材育成を目的とした学校を開校した。学校は同時にラボ型開発の拠点でもある。生徒たちは語学やエンジニアとして必要な思考力などを学び、同時にアルバイトとして開発経験も積む。ゆくゆくは自身のアイデアやプロダクトで地域活性化も狙う。
家庭科室を活用した共同キッチンで、シェアハウスのように暮らす
ここに住んでいる生徒たちは、午前はPBL(Problem Based Learning:問題発見、解決型学習)をベースとしたカリキュラムの下、語学やエンジニアとして必要な思考力などを学び、午後はアルバイトで開発に携わる。留学ビザ(一般ビザ:留学)で入国しているため、1週間に働けるのは28時間まで(※)。彼らは留学生であり、エンジニアでもある。
BITは学生寮も併設している。中学校の施設内を改装して生徒の居住スペースを追加した、寮というよりはシェアハウスに近い設備だ。男子生徒の共用部屋は1つのユニットにベッドと勉強できる小部屋が並ぶ。女子生徒の共用部屋はパイプベッドとその下に机がある。なお女性の生活エリアは施錠してあり、セキュリティが確保されている。
食事はまかない付きかと思いきや、何と自炊。10〜20人程度の住人が同時に自炊するには広いキッチンが必要だが、ここは元中学校。家庭科室があるのだ。島ごとにコンロや流しがあり、食器類もばっちりそろっている。
学校の近所には飲食店もスーパーもないため、生徒たちは週末に1週間分の買い出しに出る。ジェリーフィッシュのスタッフがクルマを出してくれることも多いとか。
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