リクルートは7月31日、ITエンジニアの「持ち帰り業務」に関する調査結果を発表した。同社が運営する情報サイト「リクナビNEXT Tech総研」で、ソフト系エンジニアとハード系エンジニアそれぞれ150人ずつ、計300人にアンケート調査を行った。
「ここ1年で自宅に仕事を持ち帰ったことはあるか」という質問に対しては、37%が「持ち帰った」、14%が「持ち帰っていないが、その分休日出勤した」と回答。持ち帰る仕事の内容は、「報告書や提案書の作成」が66%で最も多く、次いで「情報や書類の整理」の54%だった。また、25%が「設計やプログラミングなどの主業務の実務」と回答しており、4人に1人が本格的な業務を家に持ち帰っているとしている。
データを持ち帰る方法に関しては、「USBメモリやハードディスク」が最も多く44%、次いで「ノートパソコンなどの端末ごと」が26%。「持ち帰るのは紙ベースだけ」という回答も9%存在した。
仕事を持ち帰る直接的な理由に関しては、「残業しても勤務時間内に終わらない」の38%に次いで、25%が「自宅や社外の方が仕事がはかどる」と回答。このうち74%がソフト系職種で、同社では「大掛かりな設備が不要で個人ベースで作業ができるIT系は、持ち帰りの意識が気軽に働くのかもしれない」と分析している。
また、「仕事を持ち帰らせている要因」を聞いたところ、会社や組織の体質に要因があるという回答が多くを占めた。それに対し、「持ち帰らせない要因」は、「会社の体質」の36%に次いで、「自分の気持ちの強さ」と30%が回答した。
自宅で仕事をなくすための改善策について質問したところ、「無駄話などせず、定時内は仕事に100%集中する」「自己管理。頭でちゃんと整理をしてから仕事(作業)に取り掛かる」「自分自身に仕事をため込まないよういい聞かせる」などの回答が得られた。同社では、「仕事を持ち帰らない要因に『気持ちの強さ』と『スキルの高さ』の両方を挙げているエンジニアは、改善策でもいい回答を書いている」としている。
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