Windows 2000から、デスクトップの右下にOSバージョンを表記する機能が追加された。デフォルトでは非表示になっているが、これを表示にすることで、OSの種類や適用済みService Packなどを一目で識別できるようになる。
対象OS:Windows 2000 Professional/Windows XP Professional/Windows XP Home Edition/Windows 2000 Server/Windows 2000 Advanced Server
Windows 2000から、Windows OSのバージョン(ProfessionalやServerなど)やビルド番号がデスクトップの右下隅に表示されるようになった。
これは、システムにインストールされているWindows OSのタイプ(Windows 2000か、Windows XPか。またはWindows 2000ないしWindows XPのどのパッケージか)を明示し、ビルド番号や適用済みService Packのバージョンなどを簡単に識別できるようにしたものだ。ソフトウェアの不具合をレポートする場合などは、問題が発生した状況を再現するための情報をできるだけ収集してレポートするのが望ましい。このためWindows 2000のベータテストのときに、現在使用中のOSバージョンが何かを一目で分かるように、この表示がデフォルトで行われるようにされた。
基本的に、製品版のWindows 2000やWindows XPをインストールしたときには、上記のバージョンの表示は行われないようになっている。しかし必要であれば、レジストリを変更することで、常に表示させることができる。前述したとおり、Service Pack適用の有無(およびすでに適用されているService Packのバージョン)も表示されるので、多数のコンピュータを管理していて、素早くOSバージョンを確認する必要に迫られている場合などは便利だろう。例えば次の2つの画面は、Service Pack を何もインストールしていないWindows XP Professionalと、Service Pack 1をインストールしたWindows XP Professionalのバージョン表示をそれぞれキャプチャしたものだ。
このデスクトップへのOSバージョン/ビルド番号の表示/非表示は、レジストリの設定により切り替えることができる。この設定には、次のREG_DWORDの値を変更する。
レジストリに不正な値を書き込んでしまうと、システムに重大な障害を及ぼし、最悪の場合、システムの再インストールを余儀なくされることもあります。レジストリ エディタの操作は慎重に行うとともに、あくまで御自分のリスクで操作を行ってください。何らかの障害が発生した場合でも、本Windows Server Insider編集部では責任を負いかねます。ご了承ください。
キー: HKEY_CURRENT_USER\Control Panel\Desktop
値:PaintDesktopVersion
PaintDesktopVersion値の意味は以下のとおり。
PaintDesktopVersionの値 | 意味 |
---|---|
0 | OSバージョンとビルド番号をデスクトップに表示しない |
1 | OSバージョンとビルド番号をデスクトップに表示する |
レジストリの設定値 |
なお、製品版のWindows 2000/Windows XPにおけるPaintDesktopVersionの値は0である。
変更した設定を有効にするには、いったんWindowsをログオフし、再度ログオンすればよい。システムを再起動しなくても、再ログオンするだけで設定は有効になる。
■更新履歴
【2002/11/02】Windows XPに関する情報を加筆・修正しました。
【2000/03/07】初版公開。
■この記事と関連性の高い別の記事
Copyright© Digital Advantage Corp. All Rights Reserved.