ポイント#1 XML文書はテキストデータである
XMLの仕様にのっとって作成されたデータは「XML文書」(もしくは「XML Document」)と呼ばれる。XML文書はテキストファイルとして作成される。
従来のアプリケーション、データベースやワープロ、表計算などのデータは、各アプリケーションが持つ独自の機能を効率的に表現するために、データが独自のバイナリ形式で保存されていることが多い。そのためデータファイルの中に、どんな情報がどんな形式で表現されているのか、データファイルから知ることはほとんど不可能だ。同時にこのおかげで、異なるアプリケーションの間でデータ交換を行うことも非常に難しくなっている。
XML文書としてデータを保存した場合は、こうした問題が解決される。XML文書はテキストファイルなので、エディタで開けば簡単にどんなデータが含まれているのか確認でき、タグによってデータにどんな属性が付けられているのかも想像しやすい。データ変換も容易だ。XMLはアプリケーション間で自由にデータ交換を行う場合のフォーマットとして非常に優れた構造を備えている。
大きなXML文書を作成したり、読み込んで内容を参照するならば、テキストエディタよりも専用のXMLエディタを使うといいだろう。XML用エディタはインフォテリア社のiPadをはじめとしてシェアウェアやフリーウェアで幾つか存在する。XMLエディタでXML文書を開くと、データのツリー構造が分かりやすく表示され、データの追加も確実かつ容易に行えるようになっている。
XMLデータを参照するだけならば、Webブラウザを利用するのもいいだろう。Internet Explorer 5.0以上でXML文書を開いてみると、データがツリー構造になって表示される。
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