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» 2007年09月18日 00時00分 公開

5分で絶対に分かるサーバ仮想化5分で絶対に分かる(3/6 ページ)

[@IT 三木泉,@IT]

2分 - 1台のサーバがたくさんのサーバになる!?

 PCサーバの仮想化では、Windows ServerやLinuxのサーバOSを直接サーバ機の上で動かすのではなく、サーバ機の上でまず仮想化ソフトウェアを動作させ、その上でサーバOSを動かします。1つの仮想化ソフトウェアの上で複数のサーバOSを動かすことができます。

 これがサーバ仮想化の第1の特徴であり、メリットです。物理的なサーバ機は1台しかなくても、あたかも複数台のサーバ機があるかのようなコンピューティング環境を仮想的に作り出すことができるのです。この仮想的に作り出されたコンピューティング環境の1つ1つを「仮想サーバ」あるいは「仮想マシン」と呼びます。仮想サーバとは、いい換えれば「OSと、その上で動く1つあるいは複数のアプリケーション」です。

 最終的にやりたいことが複数のアプリケーションを同時に動かすことなら、最近のOSはサーバ用もデスクトップ用もマルチタスクなので、1つのOSの上で複数のアプリケーションを動かすことができるのではないか、複数の仮想サーバをわざわざ動かす必要はないではないか、という疑問が生じるでしょう。それは間違いではありませんが、デスクトップPCならいざ知らず、サーバの場合は安定してソフトウェアを稼働するために、サーバ1台にアプリケーション1つだけを動かすことがよく行われています。アプリケーションごとに必要なソフトウェアコンポーネントのバージョンが違うとか、相性の悪いOSパッチがあるなどの運用上の問題がありますし、ソフトウェア的な障害が発生したときの切り分けの都合からも、アプリケーションごとに別個の環境を与えたいのです。

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 サーバの利用効率が低くなりがちな理由の1つは、ここにあります。企業では何らかの業務システム(アプリケーション)を構築しなければならなくなるたびに、まず新たなサーバを調達します。こうして業務システムの数だけサーバがあるという状況が生まれます。ある調査によれば、それぞれのサーバはCPUの利用率でいえば平均十数%しか使われていません。

 サーバ仮想化の技術を使えば、これまで個別の物理サーバ上で動いていたOSとアプリケーションを、仮想サーバにすることができます。そしてそれぞれの物理サーバ上で複数の仮想サーバを動かせば、同じ数の業務システムを少数の物理サーバで動かせることになります。大企業を中心に進行しつつある「サーバ統合」(「サーバ集約」と呼ばれることもあります)は、サーバ仮想化技術を活用してサーバの台数を減らすことが主要な作業の1つになっています。

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