ソフトバンク・ヒューマンキャピタルは3月25日、同社が運営する転職サイト「イーキャリアプラス」で行ったコミュニケーションに関する意識調査の結果を発表した。エンジニア職が得意とするコミュニケーション能力のトップは「空気を読む力」だった。ソフトバンク・ヒューマンキャピタルは「円滑でストレスのないコミュニケーション求める世相を反映した結果」と分析している。
調査はイーキャリアプラスで実施し、エンジニア職と営業職がそれぞれ150人回答した。エンジニア職、営業職の8割以上が、自分のコミュニケーション能力を高める必要性を「強く感じる」「まあまあ感じる」と回答。特にエンジニア職は「強く感じる」が30%で、「まあまあ感じる」が59.3%となり、合計で営業職を7ポイント上回っている。
エンジニア職はコミュニケーションを取る機会を増やすことにも積極的。38%は今後のコミュニケーションを「増やしたい」と答えていて、「どちらかといえば増やしたい」の39.3%を合わせると8割近くの人がコミュニケーションの増加に前向きな姿勢を示している。「現状のままでよい」は22.7%だった。
では具体的にコミュニケーションを増やすことでどのような効果が見込めるのだろうか。エンジニア職は24.1%の人が「業務効率を上げられる」と回答。「意思疎通がスムーズになる」も23.3%あった。3位は「仕事がより楽しくなる」、4位は「仕事のストレスが軽減される」で業務や職場環境の向上に効果があると考えているようだ。
これらの効果を出すためにエンジニア職が自分に求められると考えるコミュニケーション能力は、「論理的に伝える力」が46.7%でトップ。2位は「会話のキャッチボールをうまく行う力」(42%)だった。3位は「相手の主張を理解する力」(38.7%)で、4位は「交渉ごとをまとめる力」(36.7%)。
ただ、現状エンジニア職の回答者が得意とするコミュニケーション能力のトップは「空気を読む力」(33.3%)。2位は「相手の主張を理解する力」(30%)で、「論理的に伝える力」は21.3%で3位だった。
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