ほかのどの資格とも同じように、ORACLE MASTERを保有していること自体がITエンジニアの仕事の質を保証するわけではありません。しかし、これからOracle Databaseに関しての知識を広げていこうと考えている人にとっては、ORACLE MASTERの試験範囲はとても良い学習の指針になります。
そのような意味では、ORACLE MASTERの取得に積極的にチャレンジしてほしいと思います。
見事ORACLE MASTERを取得した人は、社内のOracle関連プロジェクトにアサインされるチャンスを得られたり、初対面の顧客に余計な不安を持たれずに済んだりという経験をすることがあります。仕事の実績を作るための入り口部分において、ORACLE MASTERが効果を発揮してくれたことになるわけです。
最後に、ORACLE MASTER取得を目指すお薦めのタイミングを3つ紹介します。
1つ目は、入社して早いうちにBronzeの取得を目指すことです。Bronze試験で問われるSQLの知識などは、データベースに携わるITエンジニアにとって必須の知識項目です。また、早い段階で資格を取得することで、「自分は頑張ればできる」という自信を付け、良いサイクルを回し始めるきっかけになるからです。
2つ目は、オラクル認定コースを受講する機会があれば、その直後に受験することです。せっかく受講したのなら、忘れないうちにその知識を定着させる必要があり、そのための学習目標としてはORACLE MASTERの取得が最適だからです。
3つ目は、ORACLE MASTERの取得者向けですが、新しいバージョンのORACLE MASTERの試験が始まったときです。Oracle Databaseのバージョンが変わると、新機能が随所に導入されます。新しい技術をきちんと習得し、仕事に役立てるためにも、移行試験を活用することをお勧めします。
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