では、次に「Markup Language」(マークアップランゲージ)について見てみましょう。「Markup」は「印を付ける」、「Language」は、C言語やPerlといった「コンピュータ言語」のことを指します。「印を付けるコンピュータ言語」……。これでは理解するどころか、ますます混乱しそうです。
印を付けるというのは、「タグ」という要素で印を付けて(マークアップして)文章構造(スタイル)や修飾情報を指定する言語です。文章構造というのは「タイトル」「見出し」「本文」、修飾情報は「文字のサイズ」「色」「配置」なのです。以下、分かりやすく日本語で表記したマークアップランゲージで記述した文章例を書いてみます。
<!-- マークアップ言語の例 --> <ヘッダココから> <タイトルココから> </ヘッダココまで>
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このように<要素名>〜</要素名>が入った「開始タグ」と「終了タグ」を使ってデータを囲み、文章の構造を指定します。上記の文章をHTMLで記述すると次のようになります。
<!--HTMLはじまり --> <head> <title> </head>
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これだけの記述したファイルをWebで確認すると、こういうサンプルWebページになります。HTML文章3つの基本的に次の3つのパートで構成されています。
上記の例で見ると、<html>〜</html>で囲まれた「HTML」パート。<head>〜</head>に囲まれ、タイトルやメタデータを記述する「ヘッダ」パート。<body>〜</body>に囲まれ、文章テキスト、見出し、ハイパーリンクを記述する「本文」パートがあります。
このようにしっかりと文章構造のルールが決まっているので、だれでもこのスタイルを使えば、Webページを作成できるのです。ツールもテキストが打てるエディタさえあればOKです。.
GoogleやYahoo!といった検索エンジンのロボットがWebページのクロールをするときに、的確に情報を収集できるのです。画像やフラッシュデータだと、検索エンジンではその内容についてチェックできません。
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