正男 「まず今日は簡単にインターネットと会社のネットワークについて、全体的にざっくりと説明しますが、その前に、インターネットってケーブル挿すだけで接続できると思ってませんか?」
芽衣子 「えっ、そうじゃないんですか?」
だってうちのネットだってケータイからだと簡単にネットにつながってますよ。
電気だってガスだって水道だって始めるときには職員の人がやって来るではないですか。
それと一緒じゃないんですか? 芽衣子さんには不思議でなりません。
正男 「挿すだけでインターネットに接続できるのは、PCで設定が自動的に行われているからなんですよ」
芽衣子 「うちはこれまで何にもしなくてもつながってましたけど」
正男 「多分、それもPCのおかげですよ」
正男 「PCのネットワーク設定画面を見てましょう。ほら、『IPアドレスを自動的に取得する』ってなってますよね」
芽衣子 「うは、ほんとだ、すげー」
<Windowsの設定画面>
<Macintoshの設定画面>
驚く芽衣子さんですが、IPアドレスってなんですか? サブネットってなんですか? ちっとも芽衣子さんには分かりません。
芽衣子 「あ、あの、IPアドレスって何ですか?」
正男 「IPアドレスっていうのは、マシンの住所みたいなものですね。これがないとLANとインターネットに接続できません。もちろんすべてのマシンは別々のアドレスを持っています」
住所だって電話番号だって全員同じだと何にもできないのと同じです。もちろんほかに書かれていることもすべて大切です。
芽衣子 「でも普段は自動的に取得するっていうから、こんな難しいことは知らなくてもいいんですよね」
正男 「いやいやいや、手動で設定するときもいろいろあるんですよ。とかいっても、いきなり細かいことを説明しても混乱するでしょうから、それについてはまた今度説明します。いまは自動的に取得するでいいでしょう」
正男さんは歩いて説明を始めます。
正男 「PCの後ろに挿さってる、このケーブルをたどっていくと、最後にここのルータという機械にたどり着きます。ここから向こうがインターネットだと思ってくれるといいです」
芽衣子 「そうそう、このケーブルが引っ掛かってウザいんだけど、無線は遅いからねえ」
正男 「あ、無線でも一緒ですよ。うちの会社ではアクセスポイントにつないで、そこからルータに接続してます」
芽衣子 「見えない線が張られてるのね」
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