JDBC(Java DataBase Connectivity)は、JavaからDBにアクセスするための標準APIです。JavaアプリケーションからDBを利用するには、各DBベンダが提供するAPIを利用する必要があります。個々のDBごとに異なるAPIが提供されるのも、それはそれで良いのですが、共通のAPIがあるとアプリケーション開発者にとってはとても助かります。このDBアクセス用の共通APIがJDBCです。
クライアントからは共通のAPIを通してDBにアクセスし、実際のDBアクセス処理は、以下で説明するJDBCドライバが行います。JDBCを通じてDBにアクセスすることで、どのDBを使っても同じプログラムを記述できます。
ただし、各DB間で互換性のないデータ型やSQL構文も存在するので、そこはプログラムの修正が必要になります。
JDBCドライバには、以下の4つの種類があります。各データベースベンダがこれらの各種ドライバを提供しています。
ドライバタイプを含めたJDBCの詳細については、下記記事を参照しておいてください。
では、DBと連携したWebアプリケーションを構築しましょう。今回のサンプルプログラムもこれまでの連載と同様、「PKG\Hello」配下で作成します。
まず、MySQLのデータを準備します。手順は以下のとおりとなります。
次に、MySQL用のJDBCドライバである「MySQL Connector/J」を取得します。今回は最新のドライバである「MySQL Connector/J 5.1」を使用します。ダウンロードページにアクセスして「mysql-connector-java-5.1.7.tar.gz」をダウンロードします。
ダウンロードしたファイルを解凍して、mysql-connector-java-5.1.7ファイルの中の「mysql-connector-java-5.1.7-bin.jar」を「/%TOMCAT_HOME%/lib/」配下へコピーしてください。
次に、Tomcatの設定ファイルである「server.xml」のコンテキスト(Context)の編集を行います。
server.xml(編集前) |
<Context path="/hello" docBase="Helloプロジェクトの位置" /> |
server.xml(編集後) |
<Context path="/hello" docBase="Helloプロジェクトの位置"> |
それでは、PKG配下にサンプルのソースコードを作成していきます。「PKG\Hello\pages」配下に下記のJSPファイルを作成してください。
Login01.jsp |
<%@ page contentType="text/html; charset=Shift-JIS" %> |
Login02.jsp |
<%@ page contentType="text/html; charset=Shift-JIS" %> |
次ページでは引き続き、DBと連携したWebアプリケーションを作ります。DB接続の具体的なソースコードを見ながら解説します。
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