オラクル「ORACLE MASTER取得者の活躍をもっと支援したい」ORACLE MASTER20万人突破記念で資格情報サイト公開

» 2009年07月13日 00時00分 公開
[荒井亜子@IT]

 日本オラクルは、ORACLE MASTER資格取得者数の20万人突破を受け、現在資格取得に関するキャンペーンを実施している。今回、キャンペーンの内容と最近の資格動向について、日本オラクル 執行役員 オラクルユニバーシティ 本部長 岩田健一氏に聞いた。

 同社は6月から8月までの3カ月間、20万人キャンペーンとして、特設ページ「ORACLE MASTER 20万人 ! Portal - be an ORACLE MASTER」を開設。ここでは、3つのターゲットに対し、資格取得のための勉強方法などスキルアップ情報を公開している。

 3つのターゲットとは、(1)初めて取得を目指す人、(2)ORACLE MASTER 11gへの移行を目指す人、(3)ORACLE MASTER Expert、ORACLE MASTER Platinumといった上位資格を目指す人。

 上記ターゲットに向け、ORACLE MASTERを取るメリット、資格取得のパス、無料のスキルチェックサービス、オンラインセミナー「Oracle Direct Seminar」の無料開催、eラーニング「プレミアム・ライブラリ」無料体験などの情報を提供している。

日本オラクル 執行役員 オラクルユニバーシティ 本部長 岩田健一氏。Oracle Direct本部長を経て、2008年12月に現職へ着任

 岩田氏は、ここ最近資格市場が大きく変化していると話す。「経済状態が芳しくないためか、1年前の同時期と比べても資格取得者数が明らかに増加している。特に、ORACLE MASTERの古いバージョンから最新の11gに移行したいがどうすればいいか、という問い合わせが、新規取得に関する問い合わせよりも多く来ている」(岩田氏)。

 日本の製品ベンダ資格はこれまで、エントリー資格に人口が密集する、ピラミッド型といわれてきた。一番下の資格を1個取ってしまうと、別のベンダ資格に流れ、同じ製品で横や上にはなかなか動かない傾向があった。日本オラクル ビジネス推進部 シニアディレクター 杉山真理子氏は、「だが最近、ORACLE MASTER Oracle Database 11gを中心とした上位層、ORACLE MASTER Expertの取得者数が増加傾向にあり、下に偏った形から多様化が進んでいる」と説明する。

 岩田氏はその理由について、いまデータベースエンジニアに必要だといわれるスキルがクラスタやデータ暗号化の技術であるとし、これらのスキルは過去に資格を持っているだけでは意味がなく、最新の11gの内容を理解していることが求められているためだと述べる。

 昨今、ミッションクリティカルなシステムやトランザクション処理の増大といった環境変化が、データベースエンジニアの活動領域にも変化を及ぼしている。「DBA(Database Administrator)はもはやデータを管理・運用するだけではない。高度なチューニング技術や最新技術の知識を持ったデータベースアーキテクト(DBA)として、ローコストハイパフォーマンスなシステム設計の中核を担う存在である」(岩田氏)。日本オラクルは今後、上流工程で高い技能を発揮したDBAの活躍を、顧客事例などから伝えていく方針。

 ORACLE MASTER 20万人 ! Portal - be an ORACLE MASTERは、新規・アップグレード含めこれからORACLE MASTERの試験を受ける人にフォーカスを当てた支援だが、今後は取得者の支援にも力を入れていく。

 「ORACLE MASTERを開始して今年で12年目を迎える。支持され続けているのは技術者の方々のおかげ。製品ベンダとして本当にしなければならないのは、取得者の活躍を伝えることや、取得者へのスキルアップのフォローなど、彼らが現場で活躍できるための支援ではないだろうか」(岩田氏)。日本オラクルは、8月5日に取得者への感謝祭としてORACLE MAMSTER限定セミナー、「ORACLE MASTER 200,000 Anniversary『次世代のORACLE MASTERへ』」を実施する予定。

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