ツイッターで流行している文化の1つに、「RT」があります。RTは「ReTweet」(リツイート)の略で、ほかの人が書き込んだ発言のコピーを、自分の発言として書き込むことです。ある人の発言で面白かったものを引用し、ほかの人にも紹介したいときなどに使います。面白い発言が複数の人にRTされていき、一気に拡散していくこともあります。
歴史的経緯から、RTにはいくつかの形態があり、その形態を指し示す呼称も何パターンかあります。そのあるべき使い方に関するさまざまな議論もありますが、ツイッター初心者向け記事ということもあり、ここでは「公式RT」「非公式RT」という2つの視点からシンプルに解説していきます。
RTは、気に入った他人の発言を自分のタイムラインに引用・転載して、自分のフォロワーに知らせたり広めたりするための機能です。
ツイッターには、「お気に入り」(favorite)という別の機能があります。個々の発言に対して「気に入った!」という意味でマークを付けておく機能ですが、マークを付けた発言がほかのユーザーに伝わりにくいのが難点です。RTは、この「他人に伝えるお気に入り」という役割を担う機能となります。
RTした発言は、自分のフォロワーのタイムラインに流れるので、「気に入った発言をほかのユーザーに紹介する」というような意味合いとなります。
ただし、公式RTと非公式RTで可視となる範囲に違いがあるようです。詳細は、rikuoさんがまとめ記事を書かれているので、そちらを参照するといいと思います。
繰り返しますが、RTには大きく分けて「公式RT」「非公式RT」の2つがあります。
非公式RTは、先ほどの「気に入った発言を他人に紹介したい、広げたい」というニーズから自然発生したものである、という説が一般的です。そうして広まった非公式RTをツイッターの公式機能としてシステムに組み込まれたのが、公式RTとなります。
非公式RTは、公式RTが導入される以前にユーザー間で広まった転載のスタイルです。ツイッターがサポートしている機能ではないので、基本的には手動でRT、あるいはツイッタークライアントのRT機能を使って、RTすることになります。
ただし、自分の発言を「両想い」の人にしか見せたくないという人のために、ツイッターには、Protected(非公開)機能もあります。Protectedな人の発言をRTしてしまうと、マナー違反ということで注意されてしまうこともあるので、気を付けてください。
まずRTと書き、次に@元発言のIDを書き、最後に元発言をそのままコピペします。
RT @akio0911 はらへ
場合によっては、先頭に何らかのコメントを付加します。
俺もはらへ RT @akio0911 はらへ
非公式RTは公式RTと違い、「自分のコメントも付加できる」という点が特徴かと思います。この非公式RTをサポートしているツイッタークライアントは多数あり、それらの非公式RT機能を使うことで、少ない手順でRTできるようになります。それらのクライアントでは、非公式RTのことを「Retweet Classic」と読んだり、「QT」と読んだりして、公式RTと区別していることがあります。
2010年1月22日、公式RTが日本語版ツイッターでも使えるようになりました。
各ツイートの右下に「リツイート」メニューがあるので、これをクリックします。
「フォロワーにリツイートしますか?」と聞かれるので、「はい」をクリックします。
リツイートした発言の左上に矢印のアイコンが表示され、この発言がリツイートしたものであると分かるようになります。
リツイート後に発言の右下を見ると、「元に戻す」という表示があります。これをクリックすると、以下のように、リツイートを取り消すことができます。
公式RTは、ツイッターに正式に組み込まれた機能なので、RTを軸に発言を追いかける際に便利な細かい機能が含まれています。
ホーム画面右サイドバーには「リツイート」というリンクがあるので、これをクリックします。
自分がリツイートした発言の一覧を見ることができます。
また、リツイートされた自分の発言をまとめて確認できます。
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