Windows Vista以降のOSでは、デフォルトでエクスプローラのメニュー・バーが表示されず、[Alt]キーを押したときだけ現れる。Windows Server 2003以前のOSに慣れている場合、メニュー・バーが表示されないと使いにくく感じることがある。エクスプローラの設定を変更すれば、常時メニュー・バーを表示できる。これはグループ・ポリシーでも設定可能だ。
対象OS:Windows Vista/Windows Server 2008/Windows 7/Windows Server 2008 R2
Windows 2000/Windows XP/Windows Server 2003でエクスプローラを開くと、画面上部に[ファイル]、[編集]、[表示]、……といったメニュー一覧(メニュー・バー)が表示される。これらのWindows OSの場合、エクスプローラを含むほとんどの標準ユーティリティ/アプリケーションでこのメニュー・バーが表示されるため、それが存在していて当然と感じているユーザーも多いだろう。
一方、Windows Vista/Windows Server 2008/Windows 7/Windows Server 2008 R2では、デフォルトでエクスプローラのメニュー・バーが表示されない。
そのため、Windows Server 2003以前のUIに慣れていると、例えばフォルダ表示の設定を変更するために[ツール]メニューを探しても見つからずに戸惑うことがある。
[Alt]キーを押せば一時的にメニュー・バーは現れるものの、メニューを操作したり何かキーを押したりすると再び隠れてしまう。
エクスプローラの設定を変更すれば、Windows Vista以降のWindows OSでもメニュー・バーの常時表示が可能だ。また、この設定はグループ・ポリシーでも制御可能なため、複数のPCに対して一律にメニュー・バーの常時表示を設定できる。
エクスプローラを直接操作してメニュー・バーを常時表示させるには、エクスプローラの左上部から[整理]−[レイアウト]−[メニュー バー]をクリックしてチェックをオンにする。もし[メニュー バー]が見つからない場合は、後述のグループ・ポリシーによって設定済みの可能性があるので、ポリシー設定を確認すること(設定個所はこのすぐ後で説明する)。
すると、[ファイル]メニューから始まるメニュー・バーが現れる。
常時表示を止めるには、再び[整理]−[レイアウト]−[メニュー バー]をクリックしてチェックをオフにする。
なお、メニュー・バーさえ表示できれば、[ツール]−[オプション]−[表示]タブ−[詳細設定]−[常にメニューを表示する]チェックボックスでも、メニュー・バーの常時表示は設定できる。
グループ・ポリシーを利用すると、複数のPCに対して一律にメニュー・バーの常時表示を設定できる。ポリシーの設定個所は次のとおり:
[エクスプローラーのメニュー バーを表示する]ポリシーを見つけたら、ダブルクリックしてプロパティを開く。
次のようにプロパティが表示されたら、[有効]ラジオボタンを選んで[OK]ボタンをクリックする。
[A]
あとは、このグループ・ポリシーを対象コンピュータに適用すれば、設定は完了だ。
メニュー・バーの常時表示を止めるには、上記のプロパティ画面で[無効]を選ぶ。エクスプローラでの直接設定に委ねる場合はデフォルトの[未構成]に戻せばよい。
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