ここまでの5分で、リスティング広告を理解できたと思います。最後に、おまけでリスティング広告を運用するうえで重要なテクニックを付け加えます。それは冒頭でもお話しした、以下の3つに集約されます。
リスティング広告は、検索結果に表示される広告であり、キーワードと連動しているので、そこに表示されている広告も検索したキーワードと関連性がなければ、クリックされることもWebサイトが見られることもありません。
従って、リスティング広告を運用するときに注目すべき点は、「誘導したいWebサイトは、どのようなキーワードと関連性が高いのかを確認する」ことです。1つ1つキーワードを書き出し、それをすべて入稿します。
実際に確認する方法は、キーワードを入稿した後に、どのキーワードがどれくらいクリックされ、どのキーワードからどれくらい申し込みがあったかをキーワードごとに効果を計測・検証することです。
PCでは、Google AdWordsやスポンサードサーチに効果測定用のツールがあるので、すぐに行うことが可能ですが、モバイルでは、まだ環境が十分に整っていません。キーワードごとに効果を計測する場合は、専用のツールが必要です。
ここで重要なのは、「入稿するキーワードは何でもいいというわけではない」ということです。ある程度出稿するサイトと関連性のあるキーワードを選ぶ必要があります。
Google AdWordsやスポンサードサーチには、関連性のあるキーワードを表示したり、サイトに関連のあるキーワードを探してくれるキーワードツールがあるので、それを使うと効率的にサイトと関連性の高いキーワードを探せます。これで、キーワードの設定は完了です。
次に広告文ですが、比較的クリックされやすい広告文は、広告文のタイトルや説明文にキーワードが入っている広告文です。
例えば、「毛穴」というキーワードを入稿したとすると、広告文はタイトルに「毛穴が気になる方へ」、説明文に「毛穴を目立たなくさせる化粧品」というふうにキーワードが入っている方がクリックされやすくなります。これは、検索したキーワードと広告文の一部が連動しているため、検索した人にとって分かりやすい広告文だからです。いかにユーザー目線で広告文を考えられるかが、ポイントです。
キーワードごとに効果測定するためには、Google AdWordsとスポンサードサーチそれぞれのコンバージョン測定用のタグをサイトに埋め込むことで対応できます。コンバージョン測定用のタグは申し込み完了ページの所定の位置に埋め込んでください。
このように、キーワードと広告文、誘導先のサイトをそれぞれ別々に考えるのではなく、関連して考えることで、より効果的に顧客を集めることができ、効果測定のツールを使うことで、キーワードごとの効果を計測できます。
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