iPod touch/iPhone用アプリケーションは、アップル提供の「AppStore」というサイトから入手する仕組みになっている。AppStoreには、内蔵のWi-Fiからインターネット経由で接続可能で、ごく簡単な手順でアプリケーションを入手してインストールできる。無償のアプリケーションも数多くあり、有償でも百数十円から千数百円と低額なものが多い。そしてビジネス用途のアプリケーションも意外とよく見つかる。特にビジネス・シーンで使えそうな代表的アプリケーションを簡単に紹介しよう(詳細は今後の連載で解説する)。
まずは電子メール。当然メーラは標準装備で、一般的なPOP3やIMAP4対応のメール・サーバはもちろん、GmailやExchange Serverなどもカバーしている。
Webブラウザも、Windows OS用としても提供されている「Safari」が標準装備されている。画面解像度が320×480ドットしかない現行のiPod touch/iPhoneだと、PCの広い画面向けのWebページは拡大/縮小を繰り返しながら見る必要がある。しかし個人的な感想だが、タッチ・パネルが使いやすいせいか、こうした操作は思ったほど苦にならない。
そのほかのビジネス・ツールも意外にそろっている。例えばGoogleの各種オンライン・アプリケーションは、iPod touch/iPhoneに特化したモバイル版が利用できる。Googleカレンダーを使えば、Windows PCとiPod touch/iPhone間でスケジュール情報の共有(同期)も可能だ(詳細は今後の連載で解説予定)。
いまどきの情報収集に欠かせないRSSリーダーも数多い。次のようにフィードの内容をオフラインで閲覧できる便利なツールもある。
PDFやExcelといったビジネス文書も、メール添付の文書であれば標準で閲覧可能だ。また、もっと便利な機能を備えたビューアをインストールして使うこともできる。
システム管理者だけが重宝しそうなニッチなツールもある。次は実際に筆者がサーバ監視に利用しているツールだ。
以上、iPod touch/iPhoneとはどういうものか、何ができるのか、ざっと紹介した。今後の連載では、Google AppsやExchange Serverの端末として使う方法や、Wi-Fiネットワークに接続するコツ、Skypeなどによる無料の内線電話機として使う方法、効率のよい文書共有、システム管理への応用、などなど説明できればと考えている。また、予定されている新しい動向(OSのアップデートやiPadのような新製品の登場など)についても、Windowsネットワーク環境にかかわりがあれば積極的に本連載で触れていくつもりだ。ご期待いただきたい。
Copyright© Digital Advantage Corp. All Rights Reserved.