まず、先ほどのjBPMコンソール画面で[Examine]リンクをクリックすると、以下の画面が開きます。
画面の項目の説明をします。
ここで、[Process Image]リンクをクリックして、以下の画面を開きます。
作成したprocessdefinition.xmlのDiaglamのイメージが表示されます。早速、この処理フローの動作を確認してみましょう。
[Start]ボタンを押すと、以下の画面が表示されます。ここで[status]が「Running」になっていることを確認してください。
[Process Image]リンクをクリックして、イメージを確認してみましょう。
ここで、次のプロセスを実行したいと思います。上記の画面より[Tokens]のリンクをクリックして、以下の画面を開きます。ここでは、プロセスの現在状態を画面に表示します。
[Signal:to state]リンクをクリックすると、トークンにシグナルを送り、プロセスを進められます。
画面の上段部に、「Token signalled」と表示されます。トークンにシグナルが送られたことが確認できました。これにより、プロセスが「end」に進みました。ここで[Process Variables]のリンクをクリックします。
画面上にメッセージが表示されていることが確認できます。com.sample.action.MessageActionHandlerを実行して、processdefinition.xmlの「Going to the first state!」を表示するアプリケーションをjBPMのサーバ上で確認できました。
ここで再度、[Tokens]→[Signal: to end]→[Process Variables]のリンクをクリックして次のプロセスを確認します。
「<state name="first">」の「<message>About to finish!</message>」が表示されていることが確認できました。
Process Imageを確認してみましょう。
ステータスが「end」になっていることが確認できます。
ここで[Delete]リンクをクリックして「process instance」を削除しましょう。
プロセスが初期状態に戻ったことを確認できました。
ここまでで、サンプルプロジェクトを作成して、デプロイから実行までの一連の動作確認を行いました。JBoss jBPMを使用したアプリケーションの動作確認を、Webブラウザ上からグラフィカルなイメージとして見ることができました。この「全体が見える」ことが、ビジネスプロセスにおいて重要なポイントであるといえます。
今回のサンプルアプリケーションは小さいものですが、企業が構築するアプリケーションの規模は非常に大きなものです。このような大規模のアプリケーションの全体像を「見る」ことで改善・構築できます。
本稿ではビジネスプロセスの常識について説明しましたが、いかがでしたでしょうか。今後、読者の皆さんが日々の業務でビジネスプロセスを意識し、ここでの知識を少しでも生かしていただければと思います。
次回は、「ビジネスルール・ESB・SOAの常識」について解説します。ビジネスプロセスに続いて「ビジネスルールとは一体どういうものなのか」に焦点を当てたいと思います。
株式会社ビーブレイクシステムズ開発部所属
相原 淳(あいはら じゅん)
専門分野:Webシステム開発・保守
2008年よりビーブレイクシステムズに在籍。
前職では、Javaを用いたWEB系のシステム開発や保守作業に従事。Javaの開発を行っていく中で、オープンソースに興味を持ち、その分野で活躍できるビーブレイクシステムズに転職し、現在に至る。
2008年より、株式会社ビーブレイクシステムズに在籍
多田 丈晃(ただ たけあき)
システム開発の様々な工程を経験し、果ては新人研修まで担当したが、さらなる高みを目指してJavaとOSSに強いビーブレイクシステムズの門をたたく。
同僚の知識量と能力の高さに驚きつつ、日々研鑽を続けている。
株式会社ビーブレイクシステムズ技術担当取締役
上川 伸彦(かみかわ のぶひこ)
RDB製品の開発、各種業界団体におけるXML/EDI標準の策定やSOA基盤の設計などに従事。最近は、ITコンサル業よりも、業務システムの構築に携わることが多く、お客さまからの無理難題と向き合う日々を送っている。
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