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» 2010年11月01日 10時00分 公開

転居のお知らせ、「仮想サーバへ引っ越しました」セキュリティ、そろそろ本音で語らないか(17)(2/3 ページ)

[三輪信雄(S&Jコンサルティング株式会社),@IT]

そして「引っ越し」を決意

 そして、月曜日の朝になりました。9時になってようやく代表番号がつながるようになりました。早速、事情を伝えてサポートセンターにつないでくれるように依頼しましたが、「メールでのサポートしか行っていない」「電話をつなぐことができない」との一点張りでらちがあきません。

 待望の返事が来たのは、月曜日の9時28分でした。同時にドメイン全体のロックも解除されたので、ようやくメールを削除してメールが送受信できるようになりました。とんだ週末を過ごすハメになったのですが、サービスそのものに大きな不満を感じました。

 特に、ディスク容量のオーバーをユーザーが自分で解消できない仕様は致命的です。また、容量オーバーを事前に知らせることもない、ということも致命的といえるでしょう。これでは事業者としての利用は怖くてできません。

 また、これらの事象は約款からは読み取れませんでしたので、事前にこんなことになるということは予想もできなかったのです。とはいえ、もちろんながら、よく確認しなかった私にも責任はあります。

 月曜日の朝に返事が来たことから、「メールの返事は平日の昼間だけ書いているんじゃないですか?」とサポートセンターに問い合わせたところ、約款どおりに「順次適切に対応させていただいております」とのこと。この時点で「引っ越し」を決意することになりました。

ホスティングサービスには使い込んでいくと不満も

 早速、以前から興味を持っていた仮想サーバホスティングサービス(以下、VPS)を検討し始めました。いまではVPSは非常に安価に借りることができます。Webサーバやメールサーバくらいなら、VPSの方が柔軟性もディスク容量も余裕が持てます。もちろん、設定作業などができないと不正アクセスのターゲットになってしまいますが、幸いそのあたりは得意分野です。というか、好きなだけですが。

 これまで借りていたホスティングサービスは、Webとメールの機能を共用サーバで独自ドメインで運用できる、というものでした。このサービスのメリットとしては、申し込み後独自ドメインを申請すればすぐに使えるようになる、ということが挙げられます。設定も容易で、メールアドレスの追加もWebで行えます。また、Apacheなどに深刻な脆弱性が見つかったとしても、自分でパッチを適用する必要もありません(たぶんちゃんとやってくれているはずです)。

 一方で、自作のCGIは使えない、ディスク容量の追加はアップグレードで可能だが安くない、POPはあるがIMAPはない、WebもメールもFTPもSSL未対応でオプションもない、というように、とりあえずサイトをオープンしたいというビギナーには向いていますが、少し使い込んでいくと不満が出てくる、ということが考えられます。

 VPSであれば、sshを介して自分で何でもインストールしたり設定することができます。もちろんSSLも使えます。しかし、セキュリティのためのファイアウォールの設定も、脆弱性を修正するパッチも、自分で適用しなければいけません。もちろん、定期的にログのチェックなども行った方がいいでしょう。

 しかし、物理的なサーバを借りることを考えれば、大きなメリットとしてはディスクやCPU、回線速度などを柔軟に拡張できる、一部のVPSでは、データセンター側で冗長構成をとっているために安価に耐障害性の向上が期待できる、ということが考えられます。

Index

転居のお知らせ、「仮想サーバへ引っ越しました」

Page1
異変は金曜の夜にやってきた
まさか「平日昼間だけのサポート」じゃないよね……?

Page2
そして「引っ越し」を決意
ホスティングサービスには使い込んでいくと不満も

Page3
ハードウェア障害からの解放
引っ越し前には「お試し」も重要


インデックス

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