RMAN> BACKUP TABLESPACE example,users; backupが開始されました(開始時間: 11-02-17) リカバリ・カタログのかわりにターゲット・データベース制御ファイルを使用しています チャネル: ORA_DISK_1が割り当てられました チャネルORA_DISK_1: SID=130 デバイス・タイプ=DISK チャネルORA_DISK_1: フル・データファイル・バックアップ・セットを開始しています チャネルORA_DISK_1: バックアップ・セットにデータファイルを指定しています 入力データファイル・ファイル番号=00005 名前=/u01/app/oracle/oradata/orcl/example01.dbf 入力データファイル・ファイル番号=00004 名前=/u01/app/oracle/oradata/orcl/users01.dbf チャネルORA_DISK_1: ピース1(11-02-17)を起動します チャネルORA_DISK_1: ピース1(11-02-17)が完了しました ピース・ハンドル=/u01/app/oracle/flash_recovery_area/ORCL/backupset/2011_02_17/o1_mf_nnndf_TAG20110217T204317_6ot2gp02_.bkp タグ=TAG20110217T204317 コメント=NONE チャネルORA_DISK_1: バックアップ・セットが完了しました。経過時間: 00:00:04 backupが完了しました(完了時間: 11-02-17)
AS BACKUPSETともAS COPYとも入れていませんが、バックアップが取得できました。どちらで作成できているのか確認してみましょう。
RMAN> list backup tag=TAG20110217T204317; バックアップ・セットのリスト =================== BS Key Type LV Size Device Type Elapsed Time 終了時間 ------- ---- -- ---------- ----------- ------------ -------- 1 Full 73.15M DISK 00:00:02 11-02-17 BPキー: 1 ステータス: AVAILABLE 圧縮: NO タグ: TAG20110217T204317 ピース名: /u01/app/oracle/flash_recovery_area/ORCL/backupset/2011_02_17/o1_mf_nnndf_TAG20110217T204317_6ot2gp02_.bkp バックアップ・セット1のデータファイルのリスト File LV Type Ckp SCN Ckp時間 Name ---- -- ---- ---------- -------- ---- 4 Full 1484706 11-02-17 /u01/app/oracle/oradata/orcl/users01.dbf 5 Full 1484706 11-02-17 /u01/app/oracle/oradata/orcl/example01.dbf
上記のとおり、バックアップセットとして作成されていることが分かります。なぜ、バックアップセットなのでしょうか。それは、永続設定によって、デフォルトがバックアップセットになっているからです。
RMAN> SHOW DEVICE TYPE; db_unique_name ORCLのデータベースにおけるRMAN構成パラメータ: CONFIGURE DEVICE TYPE DISK PARALLELISM 1 BACKUP TYPE TO BACKUPSET; # default
今回はここまでにします。次回、RMANを使ったさまざまなバックアップの取得を紹介したいと思います。
では、確認問題で復習をしましょう。
バックアップセットおよびイメージコピーの説明として、正しいものをすべて選択しなさい。
a. バックアップセットは、テープにのみバックアップを取得できる
b. バックアップセットは、未使用領域をコマンドにより圧縮できる
c. バックアップセットは、未使用領域が必ず圧縮される
d. イメージコピーは、ディスクまたはテープにバックアップを取得できる
e. イメージコピーは、未使用ブロックを含むすべてのブロックがバックアップ対象となる
正解:c、e
●解説
バックアップセットの特徴は次のとおりです。
バックアップセットの未使用領域は、必ず圧縮されます。これを無効化することはできませんし、圧縮のためのコマンドも必要ありません。ただし、バイナリ圧縮は別途コマンドが必要です。
イメージコピーの特徴は次のとおりです。
NOARCHIVELOGモードとARCHIVELOGモードに関する説明で、正しいものを2つ選択しなさい。
a. NOARCHIVELOGモードでは、オンラインバックアップのみをサポートする
b. ARCHIVELOGモードでは、オンラインバックアップおよびオフラインバックアップをサポートする
c. 可用性が重要なシステムでは、NOARCHIVELOGモードを選択すべきである
d. 可用性が重要なシステムでは、ARCHIVELOGモードを選択すべきである
正解:b、d
●解説
NOARCHIVELOGモードでは、オフラインバックアップのみをサポートします。オンラインバックアップはサポートしません。よって、可用性が重要なシステムでは、NOARCHIVELOGモードの運用は不向きです。
ARCHIVELOGモードはオンラインバックアップをサポートするため、データベースを停止せずにバックアップを取得できます。そのため、可用性は高くなります。
ただし、DataPumpなどの論理バックアップの取得により、NOARCHIVELOGモードでもオープン中のバックアップの取得は可能です。今回はNOARCHIVELOGモードおよびARCHIVELOGモードでの比較であるため、正解は、「可用性が重要なシステムでは、ARCHIVELOGモードを選択すべきである」とします。
Oracle認定講師。データベース管理コース全般を担当し、主にパフォーマンスチューニング系のコースを受け持っている。日本オラクルより、Oracle University Excellent Instructor(2007年)、Oracle University Excellent Instructor(2006年)を受賞。また、『オラクルマスター教科書Gold Oracle Database11g編』を執筆。
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