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» 2011年06月28日 00時00分 公開

孤独なエンジニアが、楽しく勉強する機会を増やすには仕事を楽しめ! エンジニアの不死身力(14)(2/2 ページ)

[竹内義晴,特定非営利活動法人しごとのみらい]
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「いない」と思っていても、同じことを考える仲間はきっといる

 最後に、意欲的に勉強をする「機会」を作る方法について紹介します。もし、皆さんが「ここは地方だから、勉強会がなくて嫌だな」「この職場には、意欲的な人が少ない」と思っているとしたら、きっと他にもそう思っている人がいます。

 勉強会を始めると言っても、あまり気合いを入れすぎないでください。突然「○○の勉強会をやります!」と触れ込みをすると、「××さん変わったよね。セミナーで感化されたの?」と、周りから不思議なものを見る目を向けられる場合があります。

 いきなり大きく始めず、ごく小さなことから始める。これがポイントです。同じような考えを持っている人がいないか、探りを入れることからやってみましょう。

 「都会は勉強会がたくさんあっていいよね。地方にもあればいいのにね」と気軽に同僚に話してみて、同意してくれる人を探すのです。「そうだよね」と言ってくれる人が2?3人集まったら、最初は有志だけで勉強会を始めます。得意な分野や、仕入れた新しい情報を楽しみながら交換しましょう。

 そうやって少しずつ、興味を持ってくれるメンバーを増やしていけばいいのです。「興味がない人は参加してもらわなくてもいい」というスタンスであれば、負担が少なく勉強会を始められます。


 今回は意欲的に勉強をする機会を作り、モチベーションを維持、向上させていくポイントについてお話ししました。勉強できないことを環境のせいにしても、そこから改善案は生まれません。しかし、自分からセミナーや勉強会に参加すれば、それが刺激になります。少しずつ行動すれば、行動自体が楽しくなってきます。「自分のできる範囲から始める」をモットーに、ぜひ小さなチャレンジから始めてみてください。

 私自身、地元で新しい勉強会のような試みを始めようかと思っています。私が住んでいる土地は観光地ですが、ここ最近「震災の影響で顧客が減っている」という話を耳にします。生まれ故郷が衰退していくのは見ていて苦しいもの。せっかくなら、地元が元気になってほしい、地元の事業者が利益を出し、地域が活性化してほしいと願っています。

 そこで、IT活用講演会―「地方発!新たな出会いとチャンスをつくる情報発信のススメ」を企画しました。人が少ない地方なので、「人が集まるのか」「批判的な声が上がらないか」など、不安がないわけではありません。しかし、社会の変化を待っていてもなかなか変わりません。「何かやらなきゃ!」と思っている人が集まって話し合いながら勉強する場、勉強したことを実践するする場を作ることで、地域が抱える問題を解決できればいいと思っています。

 新聞に講演会の折り込みチラシを入れたところ、すぐに数人から連絡をもらえました。地方でも、声を上げれば参加してくれる人がいるものだと実感しました。どのような形に発展するか、今から楽しみです。

 皆さんの周りにも、「意欲的に勉強したい」と思っているエンジニアがきっといます。小さなことで構いません。自分から出向き、できることから始めてみませんか。私も皆さんと一緒に、できることから動いてみようと思っています。行動した分だけ、新しい未来が待っています。

著者紹介

竹内義晴

特定非営利活動法人しごとのみらい理事長。ビジネスコーチ、人財育成コンサルタント。自動車メーカー勤務、ソフトウェア開発エンジニア、同管理職を経て、現職。エンジニア時代に仕事の過大なプレッシャーを受け、仕事や自分の在り方を模索し始める。管理職となり、自分がつらかった経験から「どうしたら、ワクワク働ける職場がつくれるのか?」と悩んだ末、コーチングや心理学を学ぶ。ちょっとした会話の工夫によって、周りの仲間が明るくなり、自分自身も変わっていくことを実感。その体験を基に、Webや新聞などで幅広い執筆活動を行っている。ITmedia オルタナティブ・ブログの「竹内義晴の、しごとのみらい」で、組織づくりやコミュニケーション、個人のライフワークについて執筆中。著書に『「職場がツライ」を変える会話のチカラ』がある。Twitterのアカウントは「@takewave」。



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