連載
» 2011年11月22日 00時00分 公開

Silverlight、PC向けとWindows Phone向けの違いいますぐ実践!タイプ別スマホアプリ移植テク(2)(3/3 ページ)

[福田寅成,クラスメソッド株式会社]
前のページへ 1|2|3       

Windows Phone向けSilverlight開発に便利なツール

 開発はSilverlight for PC同様、Visual Studio 2010+Expression Blend 4で可能です。Silverlight for PC開発者だと、インストール済みの環境がすでにあると思いますので、そこに下記Windows Phone SDK 7.1を導入すれば、各種ツールのインストールは終了です。Windows Phone SDK 7.1から、言語を日本語にしてダウンロードしてみてください。

 以下、Windows Phone SDK 7.1同梱ツールです。

  • Visual Studio 2010 Express for Windows Phone
  • Expression Blend 4 Express for Windows Phone
  • Windows Phone Emulator
  • Windows Phone SDK 7.1 Assemblies
  • Silverlight 4 SDK and DRT
  • Windows Phone SDK 7.1 Extensions for XNA Game Studio 4.0
  • Expression Blend SDK for Windows Phone 7
  • Expression Blend SDK for Windows Phone OS 7.1
  • WCF Data Services Client for Window Phone
  • Advertising SDK for Windows Phone

 赤字のツールは、すでに有償版を持っている場合には有償版にプロジェクトテンプレートなどがインストールされ、Windows Phone開発が今まで使っていたツールでそのままできるようになります。

 Windows Phone開発では上記Windows Phone SDKをインストールするのは必須ですが、他にもインストールしておきたいツールがいくつかあります。

Zuneソフトウェア

 iPhone/iPad/iPod touchにおける「iTunes」と同様の役割の母艦ツールです。実機デバッグをする際は、このZuneを立ち上げておくと、Visual Studio 2010からボタン1つでアプリを実機に転送できるようになります。

Silverlight Toolkit for Windows Phone

 Silverlight for PC開発者の中には、「Silverlight Toolkit」をすでに使ってる方も多いと思います。Silverlight for PCの標準コントロールに便利なコントロール群を追加してくれるのがSilverlight Toolkitです。このSilverlight ToolkitのWindows Phone版が出ています。最新版をダウンロードページから入手しておいてください(NuGetを導入済みな方はNuGet経由で入手も可能)。

 DLL本体もそうですが、一緒にダウンロード可能なサンプルアプリを入手して実機に追加しておくことをお勧めします。利用可能なコントロール一覧が確認できる、非常に便利なサンプルアプリです。

Windows Azure Toolkit for Windows Phone

 すでにSilverlight for PC+Windows Azureで開発を行ったことのある方は、こちらもどうぞ。Windows PhoneからAzure上の各種リソースを簡単に利用できるようになる便利なToolkitです。

有償コンポーネント

 他にお勧め開発ツールとしては、Windows Phone向け有償コンポーネントがインフラジスティックス・ジャパンとTelerik社から出ています。

PC向けとWindows Phone向けを作り比べての感想

 開発環境が整えば、SilverlightWindows Azure開発経験者であれば、すぐにツールを起動してアプリを作れると思います。Twitterの検索アプリなどをPanoramaレイアウトで作ったりするのが簡単でお勧めです。

 前回の他の技術を使われている方向けにも紹介しましたが、下記記事のサンプルを作ってみてもいいかと思います。

 これまで筆者がWindows Phoneアプリを開発してきた個人的な感想レベルでは、XAMLでのコントロールのレイアウトやコードビハインドでのイベントハンドラの作成などでは、従来のSilverlight for PCと比べてSilverlight for Windows Phoneで困る点は、ほとんどありませんでした。

 Windows Phone SDKやSilverlight Toolkit for Windows Phoneが提供するクラスはSilverlight for PCのそれに比べると確かに少ないですが、「Silverlight」が持つ強力な開発環境はSilverlight for PCの時代から変わっておらず、いわゆる「ぬるぬる」した滑らかでハイパフォーマンスなアプリを簡単に構築できると思います。

 Windows Phoneは、まだ登場して数カ月の非常に若い技術ですが、目の離せないスマートフォン技術の1つであることは確かです。これまでSilverlight for PCを開発してきた方もWindows Phoneアプリ開発を体験してみてはいかがでしょうか。

 本記事ではSilverlight for PC とSilverlight for Windows PhoneそれぞれのSDKのクラス数の差やクラスの機能差の細かい部分に関しては取り上げませんでした。さらなるSilverlight for PCとSilverlight for Windows Phoneの違いの詳細に関しては「Implementation Differences Between Silverlight and Silverlight for Windows Phone」を参考にしてください。

著者紹介

福田 寅成(ふくだ ともなり)

クラスメソッド株式会社 RIAエバンジェリスト

RIAやクラウドに関する技術記事執筆やセミナーの開催を通じて、先進技術の啓蒙を行う日々。Adobe AIR/Flex、Silverlight、AWS、Azure、Android、iOS、Windows Phone、UXと幅広い分野を担当



前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

RSSについて

アイティメディアIDについて

メールマガジン登録

@ITのメールマガジンは、 もちろん、すべて無料です。ぜひメールマガジンをご購読ください。