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» 2011年11月29日 00時00分 公開

職歴書も、エージェントも使わない転職も、あるんだよきのこる先生のエンジニア転職指南(5)(2/2 ページ)

[きのこる先生,@IT]
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モテの秘けつは度胸と愛嬌

 何度も書いているように、企業は優秀なエンジニアを探して血眼になっています。しかし、優秀なエンジニアかどうかを判断するにはどうしたらいいのでしょう? もちろんエンジニアを採用して、一緒に働いてみれば分かります……が、あまりにも分の悪いギャンブルです。せっかくコストをかけて採用するなら、少しでも「優秀である可能性が高いエンジニア」から選ぶでしょう。

 ということは、エンジニアは優秀であるのはもちろんのこと、「優秀であること」を効果的にアピールする必要があるのです。つまり「優秀でアピール上手」なのが、企業が採用したいと思う「モテエンジニア」と言えるでしょう。

 上記の「モテエンジニアになるポイント」はとても大事なことなので、もう一度おさらいしておきましょう。

●業務外で手を動かす

 エンジニアは常に、日々生み出される新しい技術と向き合い、必要に応じて吸収していかねばなりません。新しい技術、気になる技術、次に仕事で必要になりそうな技術と出会ったら、積極的に習得していきましょう。

 といっても、紹介記事を読んだだけでは何も始まりません。読んだら次は、動作環境を構築してみましょう。サンプルを動かしてみましょう。そして、自分オリジナルのプロダクトを1つ開発してみましょう。

 オリジナルといっても、そう大げさに考える必要はありません。ごく簡単なものからで構いません。「自分で技術の使い道を考え、実際に動くものとしてある程度のところまで仕上げる」というプロセスこそが、エンジニアとして技術的に成長するための大事な要素なのです。

●アウトプットする

 調べたり開発したら、その経緯や成果をブログにまとめましょう。ソースコードはGitHubなどで公開し、URLをTwitterやFacebookでアピールしましょう。

 成果物を公開すること、それをアピールすることも、エンジニアの成長にとってはとても大事な要素です。そして公開したアウトプットの蓄積は、きれいに仕上げた職務経歴書よりもずっと確実に、あなたのスキルや意欲をアピールしてくれます。

●出会いのチャンスを増やす

 手を動かした成果があり、それをプロモーションできる材料として整えたら、あなたをアピールする下準備は整ったも同然です。つまり「モテるための準備完了!」状態なのです。後は、実際にモテる確率を上げるために行動しましょう。

 出会いの場所としておすすめなのは、なんといっても勉強会などのコミュニティ活動です。

 いろいろな環境からエンジニアが熱意を持って集まるコミュニティ活動は、「勉強会を聞きにいく」だけでも良い刺激を受けることができます。ですが、お客さん気分でセッションを聞いて、懇親会でビールを飲んで、「楽しかったー!」と言ってるだけではなにも前に進みません。

 ここまでを読んで手を動かし、成果をアウトプットしてきたなら、準備は十分です。勉強会の運営を手伝ったり、成果を発表することにチャレンジしてみましょう。いきなり講師なんてハードルが高いと思ったら、LT(ライトニングトーク)という5分のプレゼンから始めてみましょう。

 コミュニティ活動の中で、自分の価値を「いち参加者」より高めていくというのは、エンジニアとしての人生をとても豊かにしてくれます。

モテる条件は整った!

 そして、ここまでをちゃんとやってきたエンジニアの皆さんには、ボーナスでさらに良いことがあります。

 実は、エンジニア採用担当がコミュニティ活動に紛れ込んでいる可能性は結構あるのです。人事担当でなくても、イケてるエンジニアを見かけたら「うちで働いてみない?」と声を掛けることはよくあります。発表の直後にモテモテになるのは、発表した人だけが味わうことができるモテ期です。

 どうですか? 何もする前よりグッと「転職したいとブログに書くと12件のオファーがあるエンジニア」に近づいた気がしませんか?

 コミュニティ活動を通じて転職するケースは、私の観測範囲に限ってもずいぶん増えています。転職したいと思ったら、転職サービスに登録するより先に、ブログに「転職先募集!」と書く時代が、ひそかに始まっているように思います。

まとめと次回予告

 今回は「直接告白しちゃえ!」「モテエンジニアになって告白されちゃえ!」という、「転職サービスを使わない転職」について紹介しました。

 「会社がつまらないなー」「理不尽だなー」「辞めちゃおうかなー」とグズグズ考えることが増えてきたら、その時間を「活動」に使ってみましょう。

 その方が転職活動にはプラスになるし、その結果、あなたが優秀なエンジニアになったら、ソフトウェア業界にとってもプラスになります(そして私が採用すれば、菌類にとってもプラス!)。

 さて、今回はこの辺で。次回はSI業界のエンジニアがWeb業界に転身するためのコツや心構えについてお話ししようと思います。寒くなってきましたが、風邪などひかないように。健康でないと、転職活動どころじゃありませんからね。はくしょん! へべれけ!

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