“使用”より“構築”で学ぶオープンPaaS「OpenShift」DevOps時代のJavaプログラマのためのオープンクラウド入門(1)(4/5 ページ)

» 2013年04月25日 18時00分 公開
[小山博史,SSS(G)/ガリレオ]

OpenShiftへPHPアプリを追加

 OpenShiftをローカルで確認できる環境が用意できました。今度は、OpenShiftへPHPアプリを追加してみましょう。

ユーザーを作成

 まずは、rhcコマンドを使って、atmarkドメインをユーザーadminで作成します。コマンドは次のようになります。パスワードはadminです。SSHキーの生成とアップロードをするか質問されるので、「yes」と入力します。

$ mkdir ~/workspace; cd ~/workspace
$ rhc domain create -n atmark -l admin
Password: admin
#略
Your public ssh key ...
to upload it for you? (yes/no) yes
#略

PHPのカートリッジでWebアプリを作成

 次にWebアプリを作成します。PHPのカートリッジを使って、「hello」という名前のWebアプリケーションを作成します。途中、接続を続けるか聞かれるので、「yes」と入力します。

$ rhc app create -a hello -t php-5.3
Password: admin
#略
Are you sure you want to continue connecting (yes/no)? yes
#略

 「http://hello-atmark.example.com」へhelloをデプロイしたという情報が表示されるので、Webブラウザで表示をすると、デフォルトで作成されるPHPアプリの画面が表示されることが分かります。「hello」がアプリ名で、「atmark」がドメイン名です。このように、作成するWebアプリのURLは、「{アプリ名}-{ドメイン名}.example.com」となります。

アプリの更新

 OpenShiftではコード修正をした場合には、gitコマンドを使って反映します。$HOME/workspaceにWebアプリのコードがあるので、修正して反映してみましょう。

$ cd hello
$ sed -i 's/Welcome to OpenShift/Welcome to Atmark OpenShift/' php/index.php
$ git commit -am "changed"
$ git push

 「http://hello-atmark.example.com」をリロードすると、「Welcome to OpenShift」が「Welcome to Atmark OpenShift」と変更されたことが分かります。

OpenShiftでJBossアプリを動かそう

 次に、JBossアプリを動かしてみましょう。OpenShift Originとは別に開発専用に仮想マシンを用意して使うこともできますが、ここでは、OpenShift Originをインストールした仮想マシンに、そのまま開発環境を構築してみましょう。

Eclipse

 OpenJDK 7、Apache MavenといったパッケージはOpenShift Originインストール時にインストールされています。ここでは、GUI統合開発環境の「Eclipse IDE for Java EE Developers」をダウンロードしてインストールします。「Eclipse Download」から、「eclipse-jee-juno-SR1-linux-gtk-x86_64.tar.gz」をダウンロードして、「~/applications/eclipse」で使えるように用意したとします。

 用意ができたら、次のようにEclipseを起動します。-dataで「workspace」として「$HOME/workspace/eclipse」を指定しています。

$ ~/applications/eclipse/eclipse -data $HOME/workspace/eclipse

JBoss Tools

 OpenShiftではJBoss AS 7が提供されているので、JBoss Toolsプラグインをインストールします。これには、OpenShiftのプラグインも含まれています。

 またOpenShiftでは、Gitを利用するので、EGitプラグインもインストールします。Eclipseマーケットプレイスから「JBoss Tools(Juno)」「EGit」を検索して、これらをインストールしてください。

 途中[Security Warning]が表示されますが、[OK]をクリックして進め、インストールをしたら再起動します。

 再起動後、[Welcome]ページの[Workbench]のマークをクリックして、ワークベンチを表示します。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

スポンサーからのお知らせPR

注目のテーマ

AI for エンジニアリング
「サプライチェーン攻撃」対策
1P情シスのための脆弱性管理/対策の現実解
OSSのサプライチェーン管理、取るべきアクションとは
Microsoft & Windows最前線2024
システム開発ノウハウ 【発注ナビ】PR
あなたにおすすめの記事PR

RSSについて

アイティメディアIDについて

メールマガジン登録

@ITのメールマガジンは、 もちろん、すべて無料です。ぜひメールマガジンをご購読ください。