まずは、全てのOSで汎用的にソースを使うための土台となる「ベースパッケージ」を作成します。この段階では特に技術的なことはせず、開発PCの任意の場所に下記のようなフォルダを作るだけです。
ルートディレクトリにはアプリ名を付け、その下位にCSS、JS、imagesのフォルダを用意して同階層にindex.htmlを配置します。アプリ名はOSによっては小文字や記号が許容されないことがあるので、数字記号は使わない方が安全です。
また、土台とするアプリがプラグインなどを使っている場合にはcssやjsと同様にディレクトリを切ってください。用意したベースパッケージにGitHubからダウンロードしたソースを入れると、下記のようになります。
これでアプリ化に向けた最初の準備は完了です。後はOSごとに必要なファイルを適宜追加していくことになります。
今回のサンプルは実機ではなくシミュレータでの動作確認を行うことを前提に進めていきます(実機での動作確認については連載の後半で書いていく予定です)。まずは開発環境の準備が一番簡単なFirefox OSからアプリ化をしていきます。
Firefox OSを動かすにはFirefoxブラウザとアドオンとして提供されている「Firefox OS Simulator」が必要になります。FirefoxがPCに入っていない場合はダウンロードページからインストールしてください。
ブラウザをインストールしたら次は「Firefox OS Simulator」のアドオンをサイトから入手します。
アドオンまで入手したらブラウザのFirefoxを立ち上げ、[ツール]→[Web開発]→[Firefox OS Simlator]を選択してシミュレータを起動してください。
Firefox OSアプリを動作させるには拡張子「.webapp」のマニフェストファイルが必要になります。まずは何も考えずに下記をファイル名「manifest.webapp」でテキストファイルを作成し、ファイル内に下記コードを記述して、保存してください。
{ "name": "SampleApp", "description": "SampleApp", "launch_path": "index.html", "icons": { "128": "/images/icon.png" }, "developer": { "name": "test_dev", "url": " " }, "default_locale": "ja" }
Firefox OSのマニフェストファイルはJSON形式でアプリの情報が記述されたものになります。
各項目の細かい説明もしたいところなのですが、各OSの仕様を詳細に書いていくと、流石にこの連載のスペースが足りなくなってしまうので、今回は割愛します。Firefox OSの詳細な仕様が知りたい方はFirefox OSコミュニティのドキュメントを参照ください。
作成したmanifest.webappはベースパッケージに格納します。
これでアプリの用意ができました。実際にやっていただくと10分程度の時間でできると思います。
次ページでは、作成したアプリをFirefox OSシミュレータにインストールします。
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