Tizenは実行時にブラウザベースのWebシミュレータと、実端末に近いエミュレータの両方が選べますが、今回はWebシミュレータで実行します。ツールバーの[run]→[Tizen WebApplication]を選択してアプリを起動してください。
今回も、特にコードの変更せずに問題なく動作しました。
Firefox OSとTizenで動作したコードをベースコードとしてまとめると下記のようになります。オレンジ枠の部分がFirefox OS独自のファイル、青枠がTizen、緑枠が共通のファイルです。
ここまでの流れでFirefox OSとTizen2つのOSでアプリ動作確認ができました。どうでしょうか。想定されているよりも、ずっと簡単にアプリ作成ができたかと思います。
今回のポイントを大きく分けると3つあります。
次回は今回使用した3DテトリスをWindows 8向けのストアアプリとWindows Phone 8向けにアプリ化していきたいと思います。
Windows系のアプリは開発環境がVisual Studioで、OSで用意されているAPIも異なるので、今回とは少し違ったアプリ化の手順が必要になりますし、ストアアプリは全画面を使ったタブレット端末などの利用が想定されているので、ユーザー体験も変わってきます。
ブラウザ(レンダリングエンジン)もInternet ExplorerがベースになるのでWebGLがどう動くのかが気になりますね。環境の違いで出る課題の対応についてもこの連載の中で解決できればと思っていますので、HTML5のアプリ開発やスマートデバイスに携わる方は、ぜひ次回連載も一読いただければと思います。
株式会社 博報堂アイ・スタジオにてスマートデバイスやウェアラブルデバイス等、先端技術分野のテクニカルディレクターとして日々アプリ開発をやっています。
また、Windowsストアアプリ開発コミュニティ「Windows 8 Developers」を主催したり、Firefox OSやTizenのコミュニティにもいろいろ顔を出させてもらっています。
2013年8月よりアプリ開発支援サービス「6OS」を展開中。お気軽にお問い合わせください。
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