営業現場でのタブレット利用を支援するクラウドサービス「YUKARi(ゆかり)」。タブレットの特性を最大限に引き出し、組織的な営業改革を支援するサービスであるという。
ドリーム・アーツは2013年9月10日、営業現場でのタブレット利用を支援するクラウドサービス「YUKARi(ゆかり)」を発表した。11月1日からサービスの提供を開始する。営業活動に必要となるタブレットアプリと、販促コンテンツのデザインから制作、環境構築、運用までをワンストップで提供する。
YUKARiは大きく分けて、営業担当者がiPadで持ち歩く「Yiフロントアプリ」と、コンテンツ管理や端末・ユーザー管理を行う「Yiマネジメントサーバ」の2つの機能で構成される。サービス提供基盤には、ニフティが提供する「ニフティクラウド」を採用している。
Yiフロントアプリには、会社紹介や商品・サービスのカタログといった販促コンテンツを組み込める。営業担当者は資料などを紙で持ち歩く必要がなくなる。またタブレットならではのデザイン性の高いコンテンツを最新の状態に保てる。行動予定やメール、社内SNS、営業支援ツールなどの「ワークステーション機能」も標準で提供。電子稟議(りんぎ)決済やアンケート調査、見積もり作成などの機能はオプションとなる。
なお、ワークステーション機能には、同社製品の「INSUITE」と「ひびきSM@rtDB」を利用するため、これらサービスを未契約の場合は別途費用が掛かるという。
一方、Yiマネジメントサーバでは、端末やコンテンツの一括管理や、端末単位・コンテンツ単位でのアクセスコントロールといった管理者向けの機能を提供する。地域別・商材別に表示するコンテンツを変えるなどの運用も可能。マネジメントサーバでコンテンツを更新すると、認証された端末に配信される仕組みとなっている。
また、コンテンツ制作や業務アプリ開発を請け負う、コンサルティングサービスも付随する。サービス開始後も顧客との定期的な対話により、継続してコンテンツや業務アプリの制作・更新を実施する。
価格は、初期費用として、プラットフォームライセンスが2000万円、コンサルティング・クリエイティブ制作が1000万円から。月額費用として、基本料が80万円から、クラウドサービス利用料が50万円から、デバイスサービス利用料が5000円/台となっている。
現在の対応タブレットはiPadのみとなっており、AndroidとWindows 8搭載タブレットには順次対応予定という。
ドリーム・アーツ代表取締役社長の山本孝昭氏は、「タブレットは(単に)利便性を向上するものではなく、営業を革新させるための武器」であると強調し、「YUKARiはタブレットの特性を最大限に引き出し、組織的な営業改革を支援するサービス」であるとアピールした。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.