β版で提供していたWindows Azure Backupが正式運用に。Windows Server環境のバックアップとDR対策を一気に実現できるようになる。Windows Serverユーザー“大勝利”のサービス登場となるか。
米マイクロソフトは2013年10月23日、Windows Azure Backupの正式運用を開始した。β版としてのサービス提供は行っていたが今回、日本マイクロソフトが正式運用をアナウンスしたことで、正式サービスとしてのSLAやサポートが保証される。
Windows Azure Backupは、Windows Server(2008 R2〜2012 R2)に対応したクラウドベースの自動バックアップサービス。Windows Server環境のデータバックアップで、従来のディスクドライブやテープドライブの代わりにWindows Azure環境にバックアップできる。5Gバイトまで無料、以降、1Gバイトごと41.52円〜(1カ月に保存した圧縮データ単位、従量課金の場合)。Windows Azure Backup用ツールは無償配布する。
Windows Azure Backupでは、増分バックアップが可能だ。このため、2回目以降のバックアップではデータ量・通信量が少なくて済み、リカバリの際には、複数バージョンから復旧できる。オフサイトでのバックアップとなることから、事業継続計画を検討する際にも有効だ。
また、System Center 2012 R2 Data Protection Managerでのバックアップデバイスとしても利用できる。System Center 2012 R2 Data Protection Managerと組み合わせた利用では、サーバ単位ではなく、システムグループ全体での統合バックアップにも利用できる。
対象OS/ソフトウェアは次の通り。
対象OS/ソフトウェア | |
---|---|
Windows Server 2012 R2 | |
Windows Server 2012 R2 Essentials | |
Windows Server 2012 | |
Windows Server 2012 Essentials | |
System Center 2012 Data Protection Manager | |
Windows Server 2008 R2 Service Pack 1 | |
Windows Server 2008 R2 Essentials Service Pack 1 | |
System Center 2012 R2 Data Protection Manager | |
また、これと併せてWindows AzureのSDKもバージョンアップし、Visual Studio 2013との連携を強化している。
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