さくらインターネットと日本マイクロソフトは、企業の社内ITシステムのクラウド化推進を目的に協業すると発表した。さくらインターネットのホスティングサービス「さくらの専用サーバ」とクラウドサービス「さくらのクラウド」で、「Windows Server 2012 R2」を提供する。
さくらインターネットと日本マイクロソフトは2013年11月19日、企業の社内ITシステムのクラウド化推進を目的に協業すると発表した。さくらインターネットのホスティングサービス「さくらの専用サーバ」とクラウドサービス「さくらのクラウド」で、「Windows Server 2012 R2」を提供する。
これまでさくらインターネットは、Red Hat Enterprise LinuxやCentOS、UbuntuなどのLinuxを中心にサービスを展開してきた。同社では、Windows Serverへのニーズが増しているとともに、Hyper-Vなどの仮想化技術が熟成したと判断し、企業の社内ITシステムで多く利用されるWindows Serverを提供することにしたという。
「さくらの専用サーバ」は、物理的なコンピュータを丸ごと貸し出す、いわゆるホスティングサービス。Windows Server 2012 R2を稼働させる場合、OSのライセンス料金が別途CPUソケット単位で必要となり、Windows Server 2012 R2 Standardの場合は1ソケット当たり月額3150円(税込み)。同Datacenterは、同1万500円である。顧客自身でセットアップする必要はあるものの、Hyper-Vを利用してゲストOSを複数稼働させることもできる。Datacenterエディションを利用していれば、ゲストOSとして無制限にWindows Serverを動かせる。
一方、「さくらのクラウド」はIaaS型のクラウドサービス。OSのライセンス料金は、1台の仮想マシンごとに必要で、1カ月当たり1050円(税込み)、または1日当たり52円(同)、または1時間当たり5円(同)である。
なお同社は、2014年春に、Windows Server 2012 R2のHyper-Vを利用してVPS(virtual private server)サービスを提供開始する予定。現在同社が提供するVPSサービスは、Linuxカーネルが備えている仮想化技術「KVM」を利用している。
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