アプリが広告を表示するだけのものは認定されないが、広告そのものはアプリの中のどこで出しても構わない*7。また、マイクロソフトに限らず、どこの広告配信システムを使ってもよい。
本アプリでは、マイクロソフトの広告配信システム「Windows 8アプリ内広告(Ads in Apps for Windows 8)」を利用する。この広告は、画面に表示された回数(「インプレッション」数と呼ぶ)に応じて支払いが発生するタイプだ。ちなみに、1000インプレッション当たりの支払額を「eCPM(effective Cost Per Mill)」という(筆者の経験上、クリック率などによってeCPMが変動するように見受けられる)。
利用には「マイクロソフトアドバタイジングpubCenter(以降、pubCenter)」(次の画像)での登録作業が必要なので、あらかじめ行っておいてほしい。実際にアプリへ組み込む方法は、後ほど解説する。
*7 「Windowsストア向けアプリ認定要件」を参照。要件2.1に「アプリは広告だけを表示するものであってはならない」とある。以前には、要件2.3として「アプリで広告を表示するために、説明、タイル、通知、アプリバー、または端からのスワイプ操作を使ってはならない」という条項があったが、2014年1月23日付の改訂で削除された。
アプリを公開するまでにやることがいっぱいあって、つい忘れがちになるのだが、海外からの送金をどうやって受け取るかもよく検討しておくべきだ。
というのも、海外から国内の銀行口座に送金してもらうと、送金側が送金手数料を払うのは当然であるが、受け取る側でも手数料を払わなければならないのである(=被仕向送金手数料)。この手数料がばかにできない額になるのだ。多くの都市銀行では、5000円を送金してもらうと半分程度が被仕向送金手数料として差し引かれてしまう。ネット銀行など新たな形態の銀行の中には、被仕向送金手数料を無料にしているところもあったりするので、よく調べてみてほしい。
また、pubCenterのアカウントの設定で、送金を保留しておけることも覚えておくとよい(次の画像)。送金額が大きくなると相対的に被仕向送金手数料が小さくなるので、ある程度まとまった額になるまで保留しておけるのだ。
今回はマネタイズの仕組みについて学んだ。次回は、広告の実装について説明する。
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