2014年6月25日にリリースされたEclipse Luna(4.4)からJava 8がサポートされるようになりました。Eclipse Luna以降のEclipseを使う場合は、そのままでJava 8が使えるようになります。
2014年4月追記執筆時現在、Java 8のサポートをしている下記「e(fx)clipse」のリンクは切れています。変わりにEclipse 4.3.2(コードネーム「Kepler」)のJava 8のサポートパッチが入手可能です。Eclipseを使う方は次の手順でJava 8のサポートパッチを追加できます(※Eclipseの日本語化をしていない状態で実行しています)。
まず、Eclipseのメニューより[Help]→[Install New Software...]で[Add...]ボタンをクリックします。
次に、[Location]に次のURLを入力してください(※[Name]は好きな名前でかまいません)。
最後に、「Eclipse Java 8 Support(for Kepler SR2)」にチェックを入れてインストールを続けてください(※途中でライセンス契約の同意が求められます。同意する場合はチェックを入れて処理を続けてください)。
下記のURLよりJDK 8をサポートした「e(fx)clipse」のZIPファイルをダウンロードします。
ダウンロードしたらそのファイルを解凍し任意の場所に配置します。ただしWindows 7の[すべて展開する]を使って解凍した際は途中でエラーになる場合もあるので、その場合は他の解凍ソフトを使って解凍してください。
解凍後、Eclipseを起動します。起動したら上部のメニューより[Window]→[Preferences]を選択して[Preferences]ダイアログを開きます。ダイアログが開いたら左側にある[Java]→[Installed JREs]を選択しJRE 8があることを確認します。JRE 8がない場合は右側の[Add]ボタンよりJRE 8を追加します。
次にコンパイル時のレベルをJava SE 8にするために[Preferences]ダイアログのCompilerを選択します。そこで[Compiler compliance level]が「1.8」になっていることを確認してください。なっていない場合は「1.8」を設定します。
これでラムダ式のプログラムを実行できる環境は整いました。ラムダ式のプログラムが実行できるか確認するために新しいプロジェクトを作成します。その際に使用するJREを選択する個所があるので、そこにJava SE 8のものを設定してください。
プロジェクトを作成したら先ほどのサンプル「Sample.java」を配置し実行してラムダ式のプログラムが実行できるか確認してください。ファイルを実行するためには実行したいファイルを右クリックし、[Run As]→[Java Application]を選択するとmainメソッドの処理が実行されます。
今回はラムダ式が実行できる環境を構築し、簡単なサンプルが実行できるところまで見てきました。次回は、実際にラムダ式を記述できるようにラムダ式の表記法について見ていきます。ご期待ください。
長谷川 智之(はせがわ ともゆき)
株式会社ビーブレイクシステムズ開発部所属。
社内サークル執筆チーム在籍。
主な執筆。
@IT連載『Javaの常識を変えるPlay framework入門』
日経ソフトウェア連載『コツコツ学ぶAndroidネイティブアプリ開発教室』
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.