セクハラ発言や自慢話で人の時間を奪うモンスター「デリー」、あなたの周りにもいるでしょう?
モンスターNo.3 | デリー(でりー) |
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モンスタータイプ | 上司 |
迷惑レベル | ★★★ |
攻撃 | デリカシーのない発言 |
特徴・口ぐせ | 空気を読まない、長話、「太った?」 |
「デリー」とは、デリカシーのない発言をする上司です。
髪を切った人を見かけたら「あれ、太った?」、仕事のミスで落ち込んでいる女性には「小さい胸を痛めているの?」、独身女性に「結婚しないの?」……など、セクハラをはじめとした、かちんとくる発言を連発します。
会議ではトンチンカンな発言をして、決まりかけていた企画を覆す。変なタイミングで質問をかぶせて発言者の話の腰を折る。場の空気を読まない発言でみんなを白けさせる。
考えごとをしていたり、仕事で悩んでいたりする人を見つけると、「こんなことも知らないの?」と、話し始め、聞いてもいないのにアドバイスと称して長々と自慢話をしてくる……など人を困惑させる名人でもあります。
まじめに取り合うと、とっても疲れるのがデリーです。
デリーには、下記のような特徴があります。
デリーは、優しい人や気の弱い人を狙って攻撃してきます。「上司だから」「むげにしたらかわいそうだから」と優しく応えていると、調子に乗ってきます。そういうときは、以下を心得て対応していきましょう。
デリーの発言にまともに対応するとキリがありません。セクハラ発言に傷ついたそぶりなんか見せてしまうと、反応してくれたことがうれしくて(「相手をしてくれた!」と勘違いする)、また攻撃してきます。
デリーの前では毅然と振る舞ったり、相手にしないのが1番です。もしくはユーモアたっぷりに返事をしてギャフンと言わせちゃいましょう。
会議中に変なチャチャを入れられたら、「まだ説明の途中なので、後ほど質問の時間を作ります」など、話の腰を折られないようにくぎを刺すのが効果的です。
デリー爆弾を食らうと、「すぐに応えなくちゃ」と真面目な人ほど思いがちです。でも、相手がデリーの場合は、まず一呼吸。相手の土俵に乗らず、よく考えてから丁寧に対応しましょう。
デリーの発言をうまくかわすには、「いいえ。そうではなくて」と正面から反論するのではなく、まず肯定するのがポイントです。
「○○なんですね。なるほど〜」「ご意見ありがとうございます」などの言葉でいったん、相手の話を受け止める。それからこちらの反論を繰り広げます。反論するときは、論理的に。1文を短く、あいまい表現は避けて、デリーに都合の良い解釈をされないように説明することも大切です。
デリーの話が長くて、言いたいことが理解できないときには、「○○ということですか?」など、ときどき話を要約してこちらのペースで話を進めます。
長い自慢話は「昔は、すごかったんですね〜」とサラリとかわしましょう。時には「そんなふうに言われると傷つきます」と、はっきりと伝えることも必要です。
デリー爆弾で傷ついてしまったら、気持ちを入れ替えて仕事に向かいましょう。凛(りん)とした態度で臨み、隙を見せないことがポイントです。
言葉は大切です。人を傷つけると自分にも返ってきます。どんな言葉が人を傷つけるのか。そして、喜ばせるのか。デリーを反面教師にして、目の前の人を大切に思いやりのあるすてきな言葉を掛け合いましょう。
三条雅美(サミー)
研修会社、コンサル会社で研修講師・採用・新規ビジネスの立ち上げ支援などを軸に人材育成サービスに携わったのち、現在は保育園にて、人事・経理などを担当している。
インタビュー:みんなが気持ちよく過ごせる場をつくること、それが私の役割
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