IaaS環境もしくは、オンプレミス型のサーバーで監視を行う場合、New Relicと同様にエージェントをダウンロードして、インストールする。ダウンロードはVisual Studio OnlineのApplication Insightsのポータルから行う。
すると、Application Insightsのコントロールパネルが表示されるので、[Keys & Downloads]タブを選択する。
この画面をさらに下にスクロールすると、以下のようにJava用エージェントを使用する際に設定する環境変数のサンプルが表示される。
TomcatやJBoss、JavaScriptを使用するときに指定する必要がある環境変数および、JavaScriptコードのサンプルもある。WindowsストアアプリやWindows Phone、NuGetでApplication Insights Telemetry SDKを追加した場合はそれぞれ指定されているトラッキング用のIDを指定するだけでよい。
ダウンロードしたエージェントを実行すると、次のような画面が表示される。画面はオンプレミスの64bit版を例示している。
[次へ]ボタンをクリックすると、ライセンス条項が表示される。
ライセンス条項に同意して[同意します]ボタンをクリックすると、エージェントのインストール先を指定する画面になる。
インストール先を変更する場合はその指定を行い、[次へ]ボタンをクリックすると、収集したデータの表示方法の指定画面となる。
デフォルトでは何もチェックされていないので、いずれかの選択肢をチェックする。本稿ではApplication Insightsを使用するので、一番上の[Visual Studio Online Application Insights]をチェックして、[次へ]ボタンをクリックする。すると、インストールの確認画面が表示される。
[インストール]ボタンをクリックすると、インストールが始まり、完了すると次の画面が表示される。
エージェントのインストールが完了すると、スタート画面などに[Monitoring Agent PowerShell Prompt]という項目が追加されているので、起動して、Application Insightsのダウンロード画面で表示されていたアカウントIDやキーを指定する。
「Monitoring Agent PowerShell Prompt」を実行すると以下のような画面が表示される。
管理者権限でMonitoring Agent PowerShell Promptを起動すると、上記の画面が表示される。まずSet-DefaultMonitoringCredentialsコマンドレットを使用して、Application Insightsの資格情報を登録する。コマンドレットの使い方は「help <コマンドレット名> -detailed」で表示される。
パラメーター | 型 | 説明 |
---|---|---|
-AccoundId | Guid | Application Insightsのポータルで表示されているアカウントのGUIDを指定する |
-InstrumentationKey | String | Application Insightsのポータルで表示されているアプリ用のキーを指定する |
-Confirm | SwitchParameter | 確認プロンプトを表示する |
-Whatif | SwitchParameter | コマンドレットを実行せず、動作を確認する |
パラメーター | 型 | 説明 |
---|---|---|
-CollectionPlan | String | 取得する情報を記録したxmlファイルを指定する |
-Cloud | SwitchParameter | Visual Studio Online(Cloud)にデータを収集する |
-Local | SwitchParameter | -Cloudオプションと排他で指定する。ローカルフォルダーにIntelliTraceの情報を取得する場合に指定する |
-OutputPath | String | -Localを指定した場合、必須。IntelliTraceファイルの保存パスを指定する。SSDなどの高速なドライブを推奨 |
-Name | String | モニタリングするWebアプリ名を指定する。 「Default Web Site/WebApp1」か「IIS:\sites\Default Web Site\WebApp1」という形式で指定する IIS:\sites〜という形式で指定するときは以下の方法でモジュールのインポートを行う必要がある import-module webadministration |
-SkipIISReset | SwitchParameter | 次回IISを再起動したタイミングで収集を開始する。 |
-Confirm | SwitchParameter | 確認プロンプトを表示する |
-Whatif | SwitchParameter | コマンドレットを実行せず、動作を確認する |
パラメーター | 型 | 説明 |
---|---|---|
-Confirm | SwitchParameter | 確認プロンプトを表示する |
-Whatif | SwitchParameter | コマンドレットを実行せず、動作を確認する |
パラメーター | 型 | 説明 |
---|---|---|
-All | SwitchParameter | 指定した場合、全てのモニタ中のWebアプリの情報を取得する |
-Name | String | 特定のモニター中のWebアプリの情報を取得する。 「Default Web Site/WebApp1」か「IIS:\sites\Default Web Site\WebApp1」という形式で指定する |
-Confirm | SwitchParameter | 確認プロンプトを表示する |
-Whatif | SwitchParameter | コマンドレットを実行せず、動作を確認する |
パラメーター | 型 | 説明 |
---|---|---|
-All | SwitchParameter | 指定した場合、全てのモニター中のWebアプリを停止する |
-Cloud | SwitchParameter | Visual Studio Online(Cloud)へのモニタリングを停止する |
-Local | SwitchParameter | -Cloudオプションと排他で指定する。ローカルフォルダーに保存しているIntelliTrace情報を停止する |
-Name | String | 特定のモニター中のWebアプリの情報を取得する。 「Default Web Site/WebApp1」か「IIS:\sites\Default Web Site\WebApp1」という形式で指定する |
-SkipIISReset | SwitchParameter | 次回IISを再起動したタイミングで収集を開始する。 |
-Confirm | SwitchParameter | 確認プロンプトを表示する |
-Whatif | SwitchParameter | コマンドレットを実行せず、動作を確認する |
New RelicおよびApplication InsightsのいずれもWebブラウザーで性能分析・死活監視のダッシュボードを参照できる。どちらの監視開始から5〜20分程度でダッシュボードに表示される。
これで第1回は終了する。次回は実際に採取、SDKを使用した拡張方法を紹介する。
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