「Excel方眼紙」と同様な操作感を実現しながら、Webアプリを簡単に構築できるツールであるForguncy。前回はテーブルの基本的な機能を見た。今回はテーブルについてさらに詳しく見ていこう。
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前回はテーブルとそのフィールドを作成して、そのテーブルに対するデータの読み取り/追加/更新/削除機能を自分で実装してみた。だが、Forguncyでは、実はこのような機能はある程度自動的に実装できる。今回はテーブルを基にページを生成する機能、逆にページを基にテーブルを生成する機能を見た後、関連性のある2つのテーブルを組み合わせる方法を見ていくことにする。
前回作成した内線番号表アプリでは次のテーブルを作成した。
以下では、このテーブルと同様なテーブルを基にページを生成してみよう。これにはリボンの[作成]タブを利用する。
ここではテーブルを基にページを生成するので、[テーブルからページを生成]ボタンをクリックする。すると、次のダイアログが表示される。
上部のリストボックスから基となるテーブルを(ここでは[内線番号表])、下にある[一覧ページ][詳細ページ][登録ページ][編集ページ]の4つのチェックボックスで生成するページを選択し、[OK]ボタンをクリックするだけだ。4つのページではそれぞれ次のようなことが行えるので、必要に応じて生成するページを選択しよう(ここでは全てのページを生成してみる)。
生成するページを選択して[OK]ボタンをクリックすると、ページが生成され、ナビゲーションウィンドウにそれらが一覧される。
このように、テーブルからページを生成すると、前回手作業で行った簡単ではあっても面倒くさい作業を行うことなく、テーブルに対してデータの追加/読み取り/更新/削除を行うページが作成できる。各ページではそこに表示する項目の取捨選択、リストビューやセル型の設定、そのサイズ調整などを行う必要はあるが*1、テーブルが設計できているのであれば、積極的に使いたい。
逆に、UIを最初に設計し、そのページからテーブルを作成することも可能だ。次にこれを見てみよう。
*1 例えば、一覧ページのリストビューにはIDやふりがなも列挙されているが、これらが必要かは考慮する余地がある(IDのクリックで詳細ページに遷移するのは、別のカラムをハイパーリンクにすれば代替できる)。こうした要素の表示/非表示や、十分な幅のセルをフィールドに割り当てるようにサイズ調整などを行う必要がある。
以下では、前回作成した[データ追加]ページと同様なページがあるものとして、そのページを基にテーブルを作成してみる。
このとき、データを入力するためのテキストボックスなどで、既存のテーブルとデータ連結を行っていると、そのテキストボックスはテーブル作成の対象として扱われないので注意が必要だ(ここでは前回の[データ追加]ページと同様なページを作成し直した)。
ページを基にテーブルを作成するには、リボンの[作成]タブにある[ページからテーブルの生成]ボタンをクリックする。すると、以下のようなウィザード画面が表示される。
最初の画面では、テーブルの生成に使用するページ、テーブルの名前を指定し、必要に応じて自動生成されるページを選択する。次の画面では、テーブル生成の基となるページに表示されているセル型に[フィールドx]と表示される。これらがテーブルのフィールド名となるので、適切な名前に変更する。
上の画面では、テキストボックスのみを使用しているが、チェックボックスやラジオボタンなど、Forguncyのセル型の多くがフィールド生成の対象となる(画像、ハイパーリンク、ボタンなど、テーブルにフィールドが生成されないものもある。詳細はForguncyのドキュメント「ページからテーブルを作成する」を参照してほしい)。
フィールド名を指定し[完了]ボタンをクリックすると、テーブル(とチェックボックスで選んだページ)が生成される。何らかのページを同時に生成する場合、テーブル生成に使用したページはその内容が自動的に修正され、登録ページとして利用される(従って、一覧/詳細/編集のいずれかのページを自動生成する場合には、[ページからテーブルの生成]ダイアログの最初の画面で[登録ページ]チェックボックスがオンかオフかに関係なく登録ページは自動的に作成されると考えてよい)。
ページを先に作るか、テーブルを先に作るかは、ケースバイケースだろう。どちらにしても、これらの機能を活用することで、ページあるいはテーブルの作成が容易に行えるので、どしどし活用しよう。
次に、テーブルに関連を持たせる方法を見てみる。
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