複数台のPCで設定を共有するのに便利なVisual Studio 2013のConnected IDE。本稿ではIDEの右上に表示されるユーザー名とアイコンを変更する方法を解説する。
対象:Visual Studio 2013以降
Visual Studio 2013から「Connected IDE」機能が搭載された。Microsoftアカウントを使ってクラウドのVisual Studioプロファイルに接続するので、開発者の全てのコンピューター間で全ての設定(テーマ/フォント/優先する言語/キーボード設定など)が同期される。この機能自体はとても便利なのだが、Visual Studioの画面(以降、IDE)の右上に表示されるアイコンがMicrosoftアカウントの頭文字から自動生成されたもので、「あまり見栄えがよくない」と感じている人も少なくないのではないだろうか。
本稿では、IDE右上に表示されるアイコンに独自の画像ファイル(※正方形のPNG画像などを用意しておく)を設定し、その隣に表示されるユーザー名をカスタマイズする手順を紹介する。
Microsoftアカウントでサインインしていないとき、IDEの右上は次の画像のようになっている。
Microsoftアカウントでサインインすると、次の画像のように変わる。Microsoftアカウントの表示名と、自動生成された(本稿の例では赤い)アイコンが表示される。この赤いアイコンには、名前の頭文字が埋め込まれている。筆者の場合はローマ字表記で名前を登録してあったので、アルファベット2文字になった。名前を漢字で登録している人では、漢字が表示されるようだ。
この赤いアイコンは、あまり見栄えのよいものではない。また、Microsoftアカウントの表示名にハンドルを使っている場合などでは、仕事場のPCに表示されてほしくないこともあるだろう。
上の画像のIDカードにある[アカウントの設定]メニューから変更できる。
IDカードの[アカウントの設定]メニューを選ぶと、次の画像のようなダイアログが出てくる。
上の画像のダイアログで[Visual Studio プロファイル]のリンクをクリックすると、Webブラウザーが立ち上がって、次の画像のようにVisual Studioプロファイルのページが開く(その前にMicrosoftアカウントの認証ページが出る場合もある)。
これはプロファイル情報を表示するだけのページなので、[情報の編集]ボタンをクリックしてプロファイルの編集画面(次の画像)へ進む。
上の画像のプロファイル編集画面で、[画像の変更]リンクを使って用意しておいたアイコン画像をアップロードし、IDE右上のユーザー名も変えたい場合には名前の欄を書き換え、[変更の保存]ボタンをクリックする。これで次の画像のように、IDE右上のユーザー名とアイコンが変更される。なお、ここで設定した名前はVisual Studioプロファイルだけで使われるもので、Microsoftアカウントの基本情報に含まれる表示名(Windowsへのログオン時に表示される)には影響しない。また、既定の(自動生成された)アイコンに戻す手段は用意されていないようなので、必要ならば変更する前にアイコンをキャプチャしておこう。
カテゴリ:Visual Studio 2013 処理対象:IDE
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