異業種、異職種ながら、ITやプログラミングで世の中を良くしていこうとチャレンジしている人たちへのインタビューシリーズ。第二ラウンドのテーマは「テレビ×ハッカソン」だ。
ここ数年、エンジニアがIT技術以外の力を付けて活動の幅を広げようとする動きが活発になっている。その一方、IT以外の業界や職種にいながら、プログラミングを学んで自身の専門分野に役立てたり、専門分野の特性を活用してIT業界を盛り立てようとしている人たちがいる。
ハッカソン芸人「ハブチン」こと羽渕彰博が、異業種とITの融合にチャレンジしている方々にお話を伺う本連載「プログラミング異種格闘インタビュー」。第一弾は現役の医師でありながらWebサービスを開発している黒坂望さんにお話を伺った。第二弾の今回は、IoTをテーマにしたハッカソンを開催し、その模様をドキュメンタリー番組にしたABC朝日放送(以降ABCテレビ)の白井良平さんと安井一成さんにお話を伺った。
IT業界以外でもブームとなっている「ハッカソン(hackathon)」。もともとはプログラマーやグラフィックデザイナーなどがチームを組んで、決められた時間の中で共同作業をするソフトウエア中心のIT業界向けのイベントであった。しかし近年はIoT(※)のトレンドを受けて、IT業界以外の組織もITを新規ビジネスに生かす傾向が活発化しつつある。例えば、「パッカソン」(野球のパリーグ×IT)や「魚ッカソン(ギョッカソン)」(水産業×IT)など、ソフトウエアだけにとどまらずハードウエアも取り入れて、各業界で役立つもの、面白いものを作ることを目指す、IT業界と異業種がコラボレーションしたハッカソンも多く開催されている。
2015年5月に行われた「ABCハッカソン」も、「関西発の新たな“モノづくり”」を目的とした、IoTのハッカソンだ。
ABCハッカソンのテーマは「イベント」。ハードウエアやソフトウエアのエンジニアたちが、「音楽」「ファッション」「スポーツ」などのイベントが楽しくなるような新しい“モノ”の創造を三日三晩にわたって行った。一日目の予選ではアイデア出しを130人で行い、そこで優秀なアイデアをプレゼンした60人が本戦に勝ち進み、二日間かけてアイデアを形にしていった。その模様は、主催のABCテレビでドキュメンタリー番組としても放映される。
今回、ハッカソンのファシリテーターを務めたハブチンが、ハッカソン実施責任者の白井良平氏と番組プロデューサーの安井一成氏に、ABCハッカソン開催の経緯や、テレビ局がIoTを支援する理由などを聞いた。
IT業界以外の人がIT業界向けに行われていたハッカソンと出会うことで、どのような科学反応が生まれたのか。ITエンジニアはもちろん、IoTを契機にして新規ビジネスにITを生かそうと考えているIT業界以外の人たちにも参考にしてほしい。
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